DeNAの浜口遥大(はるひろ)投手とソフトバンクの三森大貴(みもり・まさき)内野手の交換トレードが23日、両球団から発表された。ソフトバンクの三笠杉彦GMが取材に応じ、「三森選手については2年前はレギュラーとして活躍してくれた。出場機会が(減少)ということもある。浜口選手はメキシコで中継ぎに挑戦している。貴重な左投手としてDeNAさんと話がまとまり、交換トレードが成立した」と説明している。
三森は今季、牧原大のけがもあり4月下旬から二塁の定位置をつかんだが、5月30日の巨人戦で守備の際に右手人さし指を骨折。右示指末節骨関節内脱臼骨折と診断されると、以降は1軍で出番がなかった。ルーキーの広瀬や新外国人のダウンズの台頭もあり、三笠GMは「(戦力的に重複?)そういうところも総合的に判断しました」と説明した。
浜口については、先発も、ロングリリーフを含めた救援も可能と判断。同GMは「監督らと考えていきたい。いずれにせよ投手力の補強(が今オフのテーマ)。今年の日本シリーズも登板。気持ちのこもった投球をしてくれるところも魅力。佐賀の出身ということもあります」と“地元選手”という材料も強調した。また、参戦しているメキシコ・ウィンターリーグで14日(日本時間15日)に足を負傷しているが「けがの状態は聞いています。すでに登板しているとも聞いている。問題ないと把握しています」と説明した。
浜口は左投げの投手。佐賀・三養基(みやき)から神奈川大を経て16年ドラフト1位でDeNA入り。17年にキャリアハイの10勝(6敗、防御率3・57)を挙げた。今季は2勝4敗、防御率3・25。通算44勝46敗、防御率3・76。
三森は右投左打の内野手。埼玉出身で青森山田から16年ドラフト4位でソフトバンク入り。22年には102試合に出場して101安打、9本塁打、36打点をマークした。通算打率2割5分2厘、15本塁打、93打点。
▼三森大貴内野手「連絡がきた時は正直、戸惑いましたが、これをチャンスだと思って心機一転、頑張ろうという気持ちになりました。ホークスという強いチームでプレーできたことは自分にとってプラスでしかありません。2年前、優勝はできなかったですが、あと1勝で優勝という試合の緊張感の中、あの舞台で野球ができたことは自分にとってとても大きな経験でした。その経験を次に生かしていきたいと思っています。チームは変わりますが、選手としてこれからも応援してもらえたらうれしいですし、福岡で試合があった際は拍手や声かけなどしていただけたらと思います。8年間、本当に熱い応援をありがとうございました」