◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル)
デビュー2連勝でアイビーSを制したマスカレードボール(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ドゥラメンテ)は、秘める素質の高さは一級品だ。まだ気性面の幼さが目立つ現状だが、切れのある身のこなしなどフィジカル面は優れている。手塚調教師は「2戦目の走りと時計を見たら、能力はあるに決まっているので、中山のコーナー4つがポイントになる」と評価する。
8月の新潟での新馬戦は直線でもたれる面を見せながら、4角10番手から追い込みVを決めた。前走もフワフワとした面を見せながら、ゴール前でスイッチが入ると鋭い伸び脚で後続を寄せつけなかった。
美浦・Wコースでの1週前追い切りは、戸崎圭太騎手が手綱を執って6ハロン85秒0―11秒9。馬なりで調教駆けする古馬を相手に併入した。指揮官は「コーナーのもたれとかはなくなったけど、(戸崎騎手は)中山でコーナーが4つになるのがどうかなと言っていました。これまでワンターンでしたからね。難しい気性というのはありますが、許容範囲の苦しがり方」と説明。うまく立ち回れば、G1奪取のチャンスは十分だ。