3歳牝馬として64年ぶりに有馬記念を制したレガレイラ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎、父スワーヴリチャード)は、22日の20時前に美浦トレセンに帰厩した。楠助手は「すぐに気持ちを切り替えられる馬なのでいつも通りの雰囲気です。体のダメージはこれから見ていきますが、食欲に大きなダメージはなく、(カイバを)さほど残さずに食べていました」と普段と変わらない様子を伝えた。
2着シャフリヤールとは18センチ差という激闘。同助手は検量室に向かうバスでレース観戦していたと話し「接戦となりましたが、バスに同乗していた他馬の担当厩務員さんが『たぶん勝っているよ』と言ってくださったので、半分勝ったつもりでバスから下りました。レベルの高いメンバー相手に簡単には勝てないと思っていました。接戦を勝ち切ってくれて、うれしかった。今年なかなか結果が出なかったので一層、喜びは大きいです」と安どの表情で振り返った。
無念の出走取り消しとなったドウデュースを担当する前川助手から祝福の連絡をもらったという楠助手。レガレイラは今後状態を確認したうえで福島県・ノーザンファーム天栄に放牧に出される予定。「牝馬なので気分良く走れるようにメンタルに一層注意を払いながら、来年もケアしていきたいです」。より一層注目を集める25年へ向け、気を引き締め直した。