インフルエンザ急拡大 今シーズンの特徴は“症状が重い”“吐き気” 病院で検査するタイミングは?【ひるおび】 | TBS NEWS DIG (2ページ)

恵俊彰:

インフルエンザって、12時間以上経過してから検査しないとはっきり出ないと言われていますよね。

伊藤博道院長: そうなんです。熱が出ると慌てて検査ってなりがちなんですけど、早すぎると偽陰性になってしまう。それはそれで致し方ないことなんですけど、2回目の検査が大事になってくると思います。

強く疑うときは、検査が一番陽性になりやすい時期を知っておいてもらったほうがいいです。

恵俊彰:

どのぐらいですか?

伊藤博道院長: 発熱などの症状が出てから丸1日。2日めもしくは3日めぐらいが一番抗原検査が陽性になりやすい。3日めが一番陽性になりやすいですけど、抗ウイルス薬が有効なのが発症から48時間ですから、ちょっと遅すぎる。

やはり1回目は少なくとも発症から丸一日半ぐらいしたところ、もしくは2日目ぐらいのところでやるのがいいです。

受診と検査はちょっと整理して考えて、受診は症状が強ければ早くしてもいいですけど、検査はタイミングよく確認のためにやると。2日以内であれば有効な抗ウイルス薬の効果が期待できますので、投与も検討していただくといいと思います。

予防するには・・・

基本的なことですが、▼手洗い▼うがい▼換気▼人混みでマスクをするなどの対策が有効です。

さらに伊藤院長によると、帰宅してからの▼口の中を清潔にする歯磨き▼表面のウイルスを落とすシャワーなども効果的だということです。

また、ワクチンを打っていない人は今からでも打って、重症化を避けてほしいということです。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長: 本格的な流行は1月の後半の可能性がありますので、今打てば十分効いてくると思います。もう何年もインフルエンザにかかっていなくて久しぶりにかかったという方がやはり重症化しやすい傾向にあります。

ワクチンを打つことによって、ある意味相対的に重症化するリスクは下がると思いますので、期待できるのではないかと思います。

恵俊彰:

例えば受験生とか、本当にかかりたくない人に、予防的にインフルエンザの薬を処方してもらうことはできるんですか?

伊藤博道院長: 抗ウイルス薬の予防投与に関しては、条件をクリアすれば可能です。

条件というのは、例えば家族の中でインフルエンザの感染者が実際に一緒に住んでいて、かつ呼吸や心臓などの重篤な基礎疾患がある。これらを総合的に医師が判断して許可が出れば自費で予防投与はあり得ます。野放しに何でも誰でも大丈夫ことではないのでそれだけご注意いただければと思います。

患者急増で薬不足 私たちにできる備えは

また、患者の急増で「咳止め薬」や「抗生物質」が不足しているといいます。

伊藤院長は、私たちができる備えとして以下のことを挙げています。 ▼処方箋は1種類でも薬が揃わないと出してもらえない薬局もある。近くで揃う薬局を探すために、薬局の電話番号をリスト化しておくと便利

▼年末年始に向けて、市販の解熱鎮痛剤を家族用にしっかりと準備しておく

伊藤博道院長: クリニック近隣の薬局のお薬情報って、何となく僕も掴んでいるんですよね。この薬局にはこれがあるとか、昨日までこれがあったとか。でも遠くの薬局に行っちゃうと全然状況が違うんですね。

やはり地域によっては非常に在庫の少ない地域もありますし、クリニックに近いところで薬の情報を共有しながら検討しないと、何か所回っても薬が手に入らないということもあり得ます。

コメンテーター 長田麻衣:

病気になる前に準備をしておくことも必要ですし、これから帰省などで移動も多くなると思うので、しっかり準備しておくといいですよね。

(ひるおび 2024年12月23日放送より)

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