「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」ポスタービジュアル
スーパー戦隊シリーズ50周年記念作品が「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」(テレビ朝日系・2025年2月16日スタート)に決定し、制作スタッフ陣が明らかになった。これまで数々の特撮作品のプロデューサー補として活躍してきた松浦大悟(東映)の記念すべき初プロデュース作品となり、脚本に井上亜樹子、演出に田崎竜太(崎はたつさきが正式表記)という最強布陣で制作される。
【画像】1体で5つの姿に!「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」巨大ロボのビジュアル
2025年に50周年を迎えるスーパー戦隊シリーズ最新作は、スーパー戦隊の中で最高最強の“ナンバーワン”を目指し、動物や恐竜といった獣(けもの)をモチーフにした新ヒーローが活躍する物語。ゴジュウウルフ(レッド、オオカミがモチーフ)、ゴジュウレオン(ブルー、ライオンがモチーフ)、ゴジュウティラノ(イエロー、ティラノサウルスがモチーフ)、ゴジュウイーグル(グリーン、イーグルがモチーフ)、ゴジュウユニコーン(ブラック、ユニコーンがモチーフ)の5人が、あらゆる分野でトップを極めた「ナンバーワン怪人」や、歴代レッドの力を持つライバルたちと戦いを繰り広げる。
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脚本を執筆する井上は、「仮面ライダーガッチャード」(2024)の印象的なエピソードを手がけたことも記憶に新しい。祖父は「仮面ライダー」の脚本に多数参加した伊上勝、父は「仮面ライダー555(ファイズ)」「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の脚本家でおなじみの井上敏樹。一家3代にわたって「仮面ライダー」シリーズを手掛けた井上が、スーパー戦隊シリーズ50周年記念作の物語を紡ぎ出す。
演出を担当するのは田崎は、「仮面ライダー」シリーズはもちろん、「魔進戦隊キラメイジャー」(2020)、「機界戦隊ゼンカイジャー」(2021)、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(2022)など数々の特撮作品に名を連ねてきた。
また、音楽は「ドクターX~外科医・大門未知子~」など話題作を手掛ける沢田完が担当。アクション監督は福沢博文、特撮監督は佛田洋とベテランスタッフも名を連ねる。東映の松浦プロデューサー、およびテレビ朝日の芝高啓介プロデューサーのコメントは以下の通り。(編集部・倉本拓弥)
松浦大悟プロデューサー(東映)
「ナンバーワン戦隊とはなんなのか?」
50年という歴史は、恐ろしいものです。 途轍もなく膨大で、重厚で、奈落のようで。
想像すると足が竦み、手が震えます。
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だけどそれでも、ヒーローたちなら上を向くはず。
相応しくないと、出来るわけないと嗤われるでしょう。 でもそれでいいと思います。 相応しくなくても、上を向くことぐらいなら出来るはず。
夢を見ることぐらいなら出来るはず。
主人公は、狼のヒーローです。
孤独なはぐれ狼は、新天地を求め群れから離れ旅に出ます。
覚悟なんてありません。保障も確証もあるわけない。
でも旅に出ようとする勇気なら、どうやら少しはあるようです。
だから、ナンバーワンを目指してみます。
50年を蹴飛ばせるくらいのナンバーワン!
50番目ではなく、ここから始まる新時代の第一号ナンバーワン!
ーー決して、狼だからナンバー「ワン」なんじゃありませんよ、決して!
それでは皆様!
「50周年」という最大のお祭りに、最高の応援を何卒よろしくお願いします! だワン!!!
芝高啓介プロデューサー(テレビ朝日)
秘密戦隊ゴレンジャーが「ゴー!」の掛け声で変身してからまもなく50年。 いよいよスーパー戦隊シリーズは半世紀を迎えます。 様々な戦隊が駆け抜けていく中、 たった2人がカレー好きだったのに“イエローはカレー好き”になったり、 1体の鮭怪人がきっかけでクリスマスに鮭を食べることが話題になったりと、
スーパー戦隊シリーズの文化は日本に深く息づいています。
これまでの50年の歴史に敬意を表しつつ、
ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーは数々の伝説(レジェンド)や先輩達(センパイジャー)を超え、新たな世界ユニバースに漕ぎ出します!
スーパー戦隊シリーズを知らない人でも100%楽しめて、
これまでの戦隊を知っている人は50倍楽しめる作品となっています!
チェンジする喜び、応援する楽しさ。 思わず手を叩きたくなるような番組になるよう、
番組一同団結して作品作りに挑みます。
ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー、応援のほど宜しくお願い致します!
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『少年と犬』追加キャスト(斎藤工、柄本明、宮内ひとみ、伊藤健太郎、伊原六花) – (C)2025映画「少年と犬」製作委員会
第163回直木賞を受賞した馳星周の小説を、高橋文哉と西野七瀬のダブル主演で映画化する『少年と犬』(2025年3月20日全国公開)の追加キャストが、最新の特報映像と共に公開された。
原作は、様々な背景を抱えた人々と犬の多聞(たもん)の触れ合いを描いた6つのエピソードをつづった、累計発行部数50万部を突破する短編連作小説。映画は原作の複数のエピソードにオリジナル要素を加えたストーリーとなり、高橋は震災で飼い主を亡くした多聞と出会う青年・和正役で、西野が和正の後に多聞と過ごすことになる女性・美羽役で主演。脚本を『ディア・ファミリー』(2024)の林民夫が、監督を『ラーゲリより愛を込めて』(2022)、『糸』(2020)などの瀬々敬久が務める。
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さらに追加キャストとして、震災で飼い主を失い常に「西の方角」を気にしている多聞にとって「たった1人の大切な人」である光の父親・内村徹役に斎藤工、徹の妻で光の母親・内村久子役に宮内ひとみ、山奥に住む不治の病に侵された猟師・片野弥一役に柄本明、和正の姉で認知症の母を介護しながら働く中垣麻由美役に伊原六花、和正に危険な仕事を斡旋する先輩・沼口正役に伊藤健太郎が決定した。
さらに、嵐莉菜、柳俊太郎(※「柳」は木へんに夘)、一ノ瀬ワタル、江口のりこ、渋川清彦、美保純、眞島秀和、手塚理美、益岡徹、木村優来(子役)らが出演。5年という年月をかけ、東北から九州まで、何千キロにも及ぶ旅をつづけた多聞が起こす奇跡の物語を彩る。(編集部・入倉功一)
映画『少年と犬』予告映像【2025年3月20日(木・祝)公開】 » 動画の詳細
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5つの姿にフォームチェンジ!巨大ロボ・テガソード
スーパー戦隊シリーズ50周年記念作品「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」(テレビ朝日系・2025年2月16日スタート)に登場する、巨大ロボ「テガソード」のビジュアルが初公開された。
【画像】獣がモチーフ!「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」ビジュアル
1975年の「秘密戦隊ゴレンジャー」からはじまり、2025年に50周年を迎えるスーパー戦隊シリーズ。その節目に誕生した「ゴジュウジャー」は、スーパー戦隊の中で最高最強の“ナンバーワン”を目指し、動物や恐竜といった獣(けもの)をモチーフにした新ヒーローが活躍する物語。ゴジュウウルフ(レッド、オオカミがモチーフ)、ゴジュウレオン(ブルー、ライオンがモチーフ)、ゴジュウティラノ(イエロー、ティラノサウルスがモチーフ)、ゴジュウイーグル(グリーン、イーグルがモチーフ)、ゴジュウユニコーン(ブラック、ユニコーンがモチーフ)の5人が、あらゆる分野でトップを極めた「ナンバーワン怪人」や、歴代レッドの力を持つライバルたちと戦いを繰り広げる。
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ゴジュウジャーが右手に装着している「テガソード」は、変身アイテムであり、武器でもあり、巨大ロボにも変形するという前代未聞の存在。物語における非常に重要なキャラクターで、1体のロボが5つの姿にフォームチェンジする。
あわせて公開されたポスタービジュアルには、ゴジュウジャー5人と巨大ロボ形態のテガソードが描かれている。また、彼らの周囲には、今作のキーアイテムである指輪(センタイリング)散りばめられており、ティラノレンジャー&守護獣ティラノザウルス、ガオレッド&ガオライオン、クワガタオージャー&ゴッドクワガタ、ブンレッド&ブンブントレーラーが確認できる。(編集部・倉本拓弥)
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「スロウトレイン」より松たか子演じる葉子 – (C)TBS
人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)の脚本・野木亜紀子&演出・土井裕泰コンビによるTBS新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(1月2日、よる9時~)。本作で、鎌倉に住む三人姉弟の長女・葉子を演じる松たか子が取材に応じ、2017年のドラマ「カルテット」で作品を共にした土井への思いや、ターニングポイントとなった作品について語った。
松が演じる葉子は、交通事故で両親と祖母を亡くし、妹、弟と共に鎌倉に住む女性。フリーの編集者として地に足の着いた生き方をしている一方、独身であるため妹・都子(多部未華子)、弟・潮(松坂桃李)が自分に対して何か思っていることがあるような気配を感じている女性だ。
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松いわく、葉子は「当て書き」だったそうで「本読みで初めて野木さんにお会いしたとき『当て書きですから』と言われたんですよね」と笑うと「脚本を最初読んだときはすごく面白くて感動したのですが、同時に葉子さんは非常にちゃんとした人というか、普通に働いて生活も抱えて、しっかり生きている人。説得力を持って表現できるのかなという心配があったんです」と“当て書き”という言葉が、プレッシャーになったようだ。
一方で、松なりに野木の発言に向き合った結果「はたから見ると、葉子さんはいろいろなことを背負って大変だなと思われるような女性なのですが、そんな苦労みたいなものは表に出さず、いまをどう生きるか……という思考に展開していけるような人。そこはすごく共感できましたし、そんな部分を私にイメージしていただけたのなら、自分もそうありたいなと思ったんです」と撮影に臨んだ思いを語る。
松が長女で、妹が多部、弟が松坂と演技派が揃った三姉弟は、放送決定が報じられたときから大きな反響があった。松は「多部さんは去年舞台(※NODA・MAP第26回公演『兎、波を走る』)で一緒でしたが、映像では初めて。松坂くんも初めましてだったので、ご一緒するのがとても楽しみでした」と期待に胸を膨らませてのクランクインだったというと「本当に居心地が良い俳優さん。お話していても楽しいですし、話さなくても大丈夫。撮影中も『この場面どうしようか』なんて話をした記憶がない。そういう必要がないぐらい、向かい合うとお芝居にスッと入れるんです」と相性の良さを強調していた。
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また劇中、元担当編集だった星野源演じる作家・百目鬼見(もめきけん)とのやり取りも見どころだ。百目鬼はやや面倒な作家として、葉子の手を焼かせる。「星野さんとは年末に他局の”某アワード”でご一緒していたのですが、お芝居は初めて。作品を観ていただければわかると思いますが、すごく会話のテンポが弾むというか、演じていて楽しかったです。野木さんのドラマにたくさん出演していて、テンポ感やムードが分かっていらっしゃるんでしょうね。ついて行けばいいという安心感がありました」
松が本作に出演する際「ぜひ」と脚本を読む前から前向きだったのが、演出を務める土井の存在。第54回ギャラクシー賞テレビ部門の優秀賞など数々の賞を受賞した「カルテット」で作品を共にした監督だ。
松は「土井さんの卒業制作的な意味合いもある作品だったので、お声を掛けていただけてすごく嬉しかった。その気持ちで本を待っていたんです」とオファーを受けたときのことを振り返り、「土井さんは多分、心の底では絶対『こうしてほしいんだけどな』という思いを抱えているはずなのですが、そういう素振りを一ミリも出さない。ずっと見守ってくださるんです」と特徴を挙げる。
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一方で「何も言わないのではなく、どこかで誰も傷つけずに気づきを与えてくれるんです。それは俳優だけではなくスタッフさんも一緒」と称賛を続けると「多くのことを与えてくださるなか、ご自分もスタッフさんや現場でいろいろなことを吸収している。いろいろな人のエネルギーをご自分にも取り入れる柔軟さみたいなものを今回の現場では感じました」と語っていた。
作品では、葉子、都子、潮の三人に分岐点が訪れる。松にとっての分岐点を問うと「いろいろありますが、いまパッと思い浮かぶのは、初めて連続ドラマに出演させていただいた『ロングバケーション』(※1996年にフジテレビ月曜9時枠で放送)という作品ですかね」と切り出すと「ちょうど大学生になったばかり。19歳ぐらいのとき。もともと舞台をやりたくてこのお仕事の世界に入ったので、連続ドラマのお話に迷いがあったんです。でも『一つのチャンスかも』と周囲の方に助言していただき出演したことで、新たな道が開けました」とターニングポイントの一つになったという。
その後、松は数々の連続ドラマに出演するようになったが「あのときドラマに出ていなかったら、また違う道に進んでいたかもしれません。自分の人生ですが、自分の考えだけで決まるものではないんだなと感じる出来事でした」と振り返っていた。
2025年は本作からスタートする。松は「近年、1年に1本舞台をやっていたのですが、2024年はなかったんです。その分、ほかのお仕事で素敵な出会いもあったのですが、1年空いたことで『やっぱり舞台をやりたいんだな』と認識した1年でもありました」と語ると「2025年は後半に舞台があるので、元気に健やかに過ごせたらいいなと思っています」と抱負を語った。(取材・文:磯部正和)
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小芝風花、王女ヘラ役・アニメ吹替への挑戦!『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』インタビュー » 動画の詳細
長編アニメーション映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日全国公開)の日本語吹替版で、主人公・ヘラ役を務めた小芝風花。『くるみ割り人形と秘密の王国』『ツイスターズ』で実写映画の吹替経験はあるものの、アニメーションの吹替は本作が初めて。ハリウッドの人気シリーズともあり「すごく怖くなった」と心境を打ち明けた小芝が、本作での挑戦や、活動の幅が広がる現状について語った。
【動画】小芝風花、『LOTR』新主人公に憧れ インタビューの様子
ピーター・ジャクソン監督がJ・R・R・トールキンの小説「指輪物語」を三部作で映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』は、世界を滅ぼす魔力を秘めた“指輪”を手にした主人公・フロドと9人の旅の仲間たちの壮大な冒険を描いたファンタジー。「攻殻機動隊 S.A.C.」「東のエデン」などで知られる神山健治が監督を務めた本作は、三部作の200年前を舞台に、騎士の国ローハンの宿命を背負う若き王女・ヘラが、中つ国の運命を左右する伝説の戦いに身を投じるさまをオリジナルストーリーで活写した。
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劇中で成長する王女・ヘラに憧れ
小芝が声を当てた王女・ヘラ – (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
ファンタジーの金字塔である『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を観た小芝は、「指輪を手に入れたことで欲望が露呈するところは、キャラクターの心の中をリアルに映し出しているような気がして、ファンタジーなのにすごく怖さを感じました」とジャクソン監督が追求したリアルな世界観に圧倒されたことを明かす。
全世界が熱狂したシリーズの新作とあって、「吹替声優の経験がない私が、簡単に『やりたい!』と言っていい作品ではないかなと、すごく怖くなって……。アニメーションの映像から自分の声が流れることが馴染まなくて、 一人だけ人間が混ざっているような感覚だったんです」と不安もあった。「それでも、監督に『本当にわからないことだらけなので、よろしくお願いします』とあいさつしたら、すごく優しく迎え入れてくださって、収録はリラックスして臨めました」
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自身が声を当てた主人公・ヘラは「すごく強い女性」と表現する。ローハンの運命を背負い、民を守るために戦う王女としての姿はもちろん、等身大の女性としての弱さも垣間見えるといい、「1人の女性が成長していく物語でもあるので、そこを声で表現できたらということを意識していました」と振り返った。
また、劇中で成長していくヘラに「憧れます」とも語る小芝。「危険を顧みず、守るべき人のために剣を向ける強さ。私も年齢を重ねて、年下の共演者の方も増えてきた中で、自分が引っ張っていけるような強い女性になっていきたいと思いました」
2度目のタッグ、津田健次郎の演技から学んだこと
津田健次郎が演じた宿敵・ウルフ – (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
奇しくも、本作の日本語吹替版キャストには『ツイスターズ』でタッグを組んだ津田健次郎が名を連ねている。津田は、ローハンに反旗を翻すヘラの幼馴染・ウルフ役を担当。津田の声に安心感をかんじるという小芝は「心強かったです」と再共演を喜ぶ。
『ツイスターズ』でアフレコに挑戦した際、小芝は「自分の声にブレがある」という課題点があったと告白。共演していた津田の演技から、声優としての技術に関して学ぶことが多かったそうだ。
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「津田さんは安定感がすごくて、感情は出ているけど声のブレが全然ないんです。私は感情を優先しすぎてしまい、声がブレてしまっていました。津田さんの安定感のあるお芝居を聞いた時、『リアルで自分がお芝居する時と声のお芝居で、声の幅が全然違うんだ』ということも勉強させていただいて。今回は、なるべく感情をしっかり作りつつ、声がブレすぎないようにということを課題にして、収録していました」
2025年は「関われる場所をもっと広げていきたい」
大河ドラマからはじまる2025年 – 写真:杉映貴子
2024年は「大奥」「GO HOME ~警視庁身元不明人相談室~」といったドラマ出演はもちろん、『ツイスターズ』『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』と声優の仕事が連続した1年となった。以前から声優に興味があった小芝は「 実写とアニメーションと立て続けに経験させていただき、この経験が自分のお芝居の幅を広げて、さらに普段のお芝居が声のお仕事にも活かせるのではないかと思いました。そのためにも、いろいろなジャンルのお芝居ができたらいいなと思います」と意欲を見せる。
年末に本作が劇場公開された後、2025年1月には大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も控えている。小芝は、来年の目標として「関われる場所をもっと広げていきたい」と宣言する。「全てが勉強になりますし、どこか一つに集中することよりは、いろいろなものを吸収して成長していきたいなと思います」
さらに小芝は、「悪役もやってみたいです」と新境地の開拓にも前向きだ。「芯の強い役やまっすぐな役柄が多いので、ダークな心を持った役にあまり挑戦したことがないんです。なので、アニメーションでも悪役の声だったり、負の感じを出した役ができたら嬉しいです」(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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クズとワルだらけ! – (C) 2025映画「悪い夏」製作委員会
北村匠海が主演を務める映画『悪い夏』(3月20日公開)より、主人公を取り巻く7名のキャストが一挙に発表された。
“クズとワルしか出てこない”と話題の染井為人の傑作小説を実写化した本作は、真面目に働いていた市役所勤務の公務員・佐々木が、ふとしたきっかけでとんでもない犯罪行為に巻き込まれていく姿を描いたサスペンス・エンターテインメント。
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今回発表になったのは、色仕掛けで佐々木(北村)を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザー・林野愛美役の河合優実、異常なほど正義に固執する佐々木の同僚・宮田有子役の伊藤万理華、愛美を脅迫し肉体関係を迫る佐々木の先輩・高野洋司役の毎熊克哉、愛美の友人・梨華役の箭内夢菜、生活保護を不正受給するドラッグの売人・山田吉男役の竹原ピストル、万引きに手を染め依存症のようになってしまう古川佳澄役の木南晴夏、裏社会の住人で佐々木を陥れようと裏で糸を引く首謀者・金本龍也役の窪田正孝。
あわせて、今回発表されたクズとワル役のキャスト陣の姿が収められた特報映像も公開された。キャストのコメントは以下の通り。(今井優)
河合優実(林野愛美役)
愛美の中で常にうつり変わっていくものを注意深く確かめることにとても集中力を使う撮影でした。なにか自分の中で、タイトルどおりの、息苦しい湿り気を持った記憶にもなっています。それくらい出会う人たちの悪意や執着の質感が生々しかったです。完成を見たときは、演じるみなさんの表現や各部署の素晴らしい仕事によって、その質感が鮮度を持って閉じ込められているように感じました。皆さまがどうご覧になるか、楽しみにしています。
伊藤万理華(宮田有子役)
宮田有子を演じました伊藤万理華です。 彼女の内に秘めた強い正義感は一見すると捉えどころがなく、自分とはかけ離れた人物でした。 表情が見えないため混乱することもありましたが、有子自身ももはや自分がわからなくなるくらいにただ一点を見つめていたのかもしれません。 一方通行な欲が交差するどうしようもない状況の中、守りたいものだけに目を向けて必死で食らいついた夏でした。
みんな秘密にしたい欲望を抱えているんだなと分析する外向きの冷静さと、内側の自分がグラグラ揺さぶられ、良い意味で頭が痛くなりました!予想もしないこんな形で、城定組に参加できて嬉しかったです。
毎熊克哉(高野洋司役)
僕が演じる高野は序盤からやらかしまくっていて悪い男ですが、物語が進んでいくにつれて徐々にオモシロ可愛く見えてくる不思議なキャラクターです。 共演者の皆様とは「大変だった撮影ランキングに入るよね」って話になるほど過酷なシーンを共にして、それは見事にカオスなシーンに仕上がっていました。
正義と欲望が絡み合って闇に堕ちていく悪い夏、どうぞお楽しみに。
箭内夢菜(莉華役)
莉華は、この作品の中で 登場人物の運命を左右する人物であると、私は思いました。 それぞれの登場人物には色々な選択肢があり、どういう生き方を選んでいくのか。導かれていくのか。捉え方も感じ方も、人それぞれだと思います。 そんな、とあるひと時の「悪い夏」を生きる莉華という役を自分に当てはめながら脚本を読むことに、ワクワクがとまりませんでした。 初めてご一緒させていただく城定秀夫監督と、豪華なキャストの皆さんとの共演はかなり緊張もありましたが、作品の世界観と撮影現場の雰囲気はギャップがあって、とても穏やかな現場でした。
皆さんと素晴らしい作品を作り上げることができてとても楽しかったです。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
竹原ピストル(山田吉男役)
かつてから染井為人先生のファンで、『悪い夏』につきましても、数年前に読んでいた、大好きな作品の一つでした。映画化に伴っての出演オファーをいただいたときは、こんなご縁があるとはなぁ。。と不思議な気持ちになりましたし、とても嬉しかったです。 ぼくは法を犯すようなことはしたことがありませんし、これからもしません。でも、山田のダメダメさ、だらしなさ、ブレブレさ、ヘタレさには自分自身、色濃く身に覚えがあり、かなしいかな、とても親近感を覚える人物だなと思いました。笑 窪田さん演じる“金本”にぼくが演じる“山田”はちょいちょい暴力的ないじめを受けます。そのようなシーンにおいて、段取りで数回、カメラテストで数回、同じ芝居を繰り返したのですが、その度に毎回、窪田さんの攻撃方法、使用武器が変わるのが面白かったです。笑 結局、武器がフライパンに定まったところで本番のカメラが回りました。笑 映画を鑑賞して一回目、二回目くらいではどうしても撮影中の緊張がぶり返して、そわそわしてしまいます。ですからまだフラットな心境では観れていないというのが正直なところです。そういった意味でも何度か繰り返し劇場に足を運んで、いつかどっしりとした気持ちでじっくりと楽しんでみたいです。 ただ、終盤の土砂降りの雨の中での大乱闘シーンは、ぐっちゃぐちゃの状況の中、人間の心の奥底のぐっちゃぐちゃな部分がぐっちゃぐちゃにぶつかり合っている局面にも関わらず、どこか、美しいな、綺麗だな、、という感想を抱き、とても印象的でした。 という風に、自分が参加していないシーンはじっくりと集中して観れました。笑
城定秀夫監督とは、テレビドラマ『ブラックジャック』に続いて、またお世話になれたことがとても光栄で嬉しかったです。どのように動いて、どのタイミングでどうする、というのを丁寧に分かりやすくご説明下さったのでとてもありがたかったです。
木南晴夏(古川佳澄役)
城定監督は初めてご一緒しましたが、非常に淡々とされている方という印象です。カメラワークに対する演出がとても興味深かったです。 香澄は非常に真面目に生きてきた女性で、まわりに頼ることがただ苦手なだけに、悲しい結末を選んでしまう。不運な役だと思いました。
車の水飛沫を浴びるシーンでは、想像以上に頭からかぶり、その激しさに戸惑いました。それがよりかわいそうに映像では映っていると嬉しいです。
窪田正孝(金本龍也役)
悪や残酷の定義はなんなのか、もしかしたらそれは単調な固定概念なのかもしれない。 あの悪い夏に醜い人間達がのたうち回るように精一杯生きていた。まるで生き血を吸うように、互いを汚し合うその無様さは、どこか美しくて微笑ましかったです。 この映画をとことんまで堪能してほしい。
楽しんでいるあなたのその笑顔も、角度を変えてみればきっと悪にも見えるかもしれないから。
河合優実、窪田正孝ら豪華俳優陣がクズ役に!映画『悪い夏』特報 » 動画の詳細
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クリスマスはパディントンの誕生日! – (C) 2024 STUDIOCANAL FILMS LTD. - KINOSHITA GROUP CO., LTD. All Rights Reserved.
実写映画『パディントン』シリーズ第3弾となる映画『パディントン 消えた黄金郷の秘密』が2025年5月9日に日本公開されることが決定した。あわせて特報映像とビジュアルが公開された。
世界40か国語で翻訳、全世界3,500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説「パディントン」を実写映画化したシリーズの3作目。“紳士すぎるクマ”パディントンが、故郷ペルーで大切な家族を探す大冒険に挑む。シリーズ初参加となるドゥーガル・ウィルソン監督がメガホンを取り、パディントンの声はおなじみのベン・ウィショーが務める。
公開された映像には、モフモフで愛くるしい姿のパディントンが、パスポート用の写真を撮るために奮闘するお茶目な姿が収められている。さらに、都会っ子のパディントンがペルーのジャングルで悪戦苦闘する様子も垣間見ることができる。(今井優)
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映画『パディントン 消えた黄金郷の秘密』特報 » 動画の詳細
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「スロウトレイン」で日本ドラマ初出演のチュ・ジョンヒョク – (C)TBS
韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の弁護士クォン・ミヌ役で注目を浴びた、韓国の俳優チュ・ジョンヒョク。年明け1月2日放送のTBS新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(よる9時~)で、日本のドラマ初出演を果たした。ドラマの制作発表会見では「子供のころから憧れていた日本の俳優さんとご一緒できたことが夢のようでした」と語っていたジョンヒョクが、影響を受けた日本の作品や、1か月間特訓したという日本語習得の苦労などを語った。
本作は、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)の脚本・野木亜紀子、演出・土井裕泰コンビによるホームドラマ。鎌倉に住む渋谷葉子(松たか子)、都子(多部未華子)、潮(松坂桃李)の三姉弟が、人生の岐路に立ち、それぞれの幸せの形に向き合っていく姿を描く。ジョンヒョクは、飲食関連の投資会社で働く青年オ・ユンスにふんする。
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ジョンヒョクは、自身が演じたユンスについて「幼少期に日本で暮らしていた役で、地元である釜山でもお店をやりたいと思って努力している人。一生懸命に生きようとする姿がとても魅力的な人物です」とアピール。
ユンスは、日本で暮らしていたという設定。劇中でも流ちょうな日本語を話す。ジョンヒョクは、これまで日本語はなじみがなかったといい「撮影の1か月前ぐらいから、日本語の先生について勉強をしました。語順は(韓国語と)一緒なのですが、自分の言葉として馴染むようにするのは、とても難しかったです」と振り返る。
特に大変だったのが、言葉を覚えるだけではなく、感情を込めて芝居に乗せること。最初は音で覚えるようにしていたというが「どうしても感情が高ぶってくると、セリフの一声目が上ずってしまう。その塩梅を加減するのがすごく難しかった。だからこそ、一旦覚えた音は忘れて、俳優さんと対峙したとき、どんな気持ちになったのかを素直に表現するように意識しました」と心で感じたものをストレートに出すことを心掛けたという。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(2022)、「正直にお伝えします!?」(2024)などの韓国ドラマで人気を博したジョンヒョクだが、日本のドラマに出演するのは初めて。オファーを受けたときは「すごくワクワクしました」と笑顔を見せる。
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というのも、子供のころから日本の映像作品が大好きで「いつか出たい」という思いがあった。「是枝裕和監督の『万引き家族』(2018)や『怪物』(2023)、(李相日監督の)『怒り』(2016)、(犬童一心監督の)『ジョゼと虎と魚たち』(2003)が大好きで、日本の作品に出るのが、僕のやりたいリストの1つでした」
実際に体験した日本のドラマは「すごく楽しかった」と笑顔を見せるジョンヒョク。土井監督について「とてもウイットに富んだ監督さんで、友達みたいに接してくれました。とてもリラックスした状態を作ってくださったのでやりやすかったです。日本に行ったときも、おいしいものをいっぱいご馳走してくださいましたし、監督の持つユーモアが僕は大好きでした」と非常に楽しく過ごせた撮影だったという。
劇中では、多部演じる都子と対峙するシーンが多かった。ジョンヒョクは「お互いの文化について教え合うことが多かったです」としっかりコミュニケーションを取りながらの撮影だったというと「共演者の方が皆さん、僕の日本語を褒めてくれるので、すごく嬉しくて現場ではちょっと浮かれてしまいました」と茶目っ気たっぷりに話していた。
作品全体の魅力について「何気ない日常の出来事が、すごく落ち着いた形で描かれています。大きな事件などはありませんが、それぞれ登場人物が抱えている葛藤などを丁寧に描いているので、ご覧になる方にしっかりと届くと思います」と語ったジョンヒョク。最後に「僕の日本語、楽しみにしていてください」とアピールしていた。(取材・文:磯部正和)
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左から、上段)坂詰貴之、土田大、中段)増田俊樹、宮本侑芽、河本啓佑、下段)榎木淳弥、諏訪部順一
全世界で大ヒットしたNetflixドラマ「イカゲーム」のシーズン2(12月26日世界独占配信)の日本語吹替を務める豪華声優キャストが一挙発表された。
「イカゲーム」は、膨大な借金や深刻なトラブルで人生を諦めかけた者たちが、超高額の賞金をかけて、子供の遊びを基にしたデスゲームに挑むサバイバルスリラー。シーズン2では、ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)がゲームで優勝してから3年後を舞台に、全ての黒幕を暴くため、ギフンが再びデスゲームに身を投じる。
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発表された吹替版キャストは、ギフン役に坂詰貴之、フロントマン(イ・ビョンホン)役に土田大、ファン・ジュノ(ウィ・ハジュン)役に榎木淳弥、スカウトマン(コン・ユ)役に諏訪部順一らが続投。加えて、新たにサノス(チェ・スンヒョン/T.O.P)役に増田俊樹、ジュニ(チョ・ユリ)役に宮本侑芽、ミョンギ(イム・シワン)役に河本啓佑らが参戦する。
また、併せてコン・ユ演じる見た目は聖人、頭脳は悪魔な“めんこ男”ことスカウトマンのルーティンを描くGRWM(Get Ready With Me)映像に、諏訪部が心の声を吹き込んだ特別映像も公開。大人の色気漂う稀代のセクシー男コン・ユと、耳のご馳走とも言うべきセクシーボイスを炸裂させる諏訪部の“日韓二大セクシー”が合わさり、スカウトマンの虜になってしまいそうな映像となっている。(高橋理久)
Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1:独占配信中、シーズン2:12月26日(木)世界独占配信
『イカゲーム』シーズン2 – 私とゲームをしませんか? (CV: 諏訪部順一) – Netflix » 動画の詳細
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懐かしのスタイルのエンディングが DMM TV で配信 – (C)桂正和/集英社・「ウイングマン」製作委員会
漫画家・桂正和の連載デビュー作を藤岡真威人主演で実写ドラマ化した、テレ東ほか・ドラマチューズ!「ウイングマン」の最終回となる第10話が24日深夜に放送。本作を独占配信する動画配信サービス・DMM TV では、テレビアニメ版にオマージュした、第10話の特別版エンディングが公開された。
【画像】スーツも完璧な再現度!ウイングマン、東京コミコンに登場!
最終回となった第10話は「DMM TV Special Ending」として、テレビ放送版とは違うバージョンとして配信開始。テレビアニメ「夢戦士ウイングマン」のエンディングをオマージュした形で、原作漫画のカットと劇中実写カットで名場面を振り返る。アニメのエンディング曲「WING LOVE」まで使用されており、ファンにはたまらない特別版となっている。
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(C)桂正和/集英社・「ウイングマン」製作委員会
実写ドラマ「ウイングマン」は、特撮オタクで高校2年生の主人公・広野健太が、異次元世界からやってきた不思議な美少女・アオイ(加藤小夏)の持つ、描いた夢が現実になる“ドリムノート”に描いた空想のヒーロー“ウイングマン”に変身して戦う連続ドラマ。「仮面ライダー」「スーパー戦隊」「ウルトラマン」などを手掛ける坂本浩一が監督&アクション監督を務め、健太たちの青春模様とウイングマンのバトルが描かれた。(編集部・入倉功一)
ドラマチューズ!「ウイングマン」は DMM TV で独占見放題・同時配信中
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日本版ビジュアルも公開 – (C) 2024 MISS GABLER RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
第81回ベネチア国際映画祭(2024年)で主演のニコール・キッドマンが最優秀女優賞を獲得した映画『ベイビーガール』(2025年3月28日公開)の第1弾予告映像が公開。ニコール演じる美しきCEOの欲望が、年下のインターンによって暴かれてゆく刺激的な様子が明らかになった。
『ベイビーガール』は、愛する夫と子供、キャリアと名声のすべてを手にしたCEOが、年下のインターンによって秘めた欲望を嗅ぎ分けられ、力関係が逆転し、深みにはまっていくさまを描くエロティック・スリラー。『ミッドサマー』などで知られる気鋭のスタジオ・A24が製作を手掛け、ニコールがすべてを兼ね備えながらも、満たされない渇きを抱える主人公ロミーを「役者として、人として、すべてをさらけ出した」と言うほどの覚悟で演じ切った。
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そんなニコールがふんするCEOロミーを、インターンの立場から誘惑するサミュエルを演じるのは、『逆転のトライアングル』のハリス・ディキンソン。ロミーの夫ジェイコブ役をアントニオ・バンデラスが務める。
今回公開された予告映像は、ロミー(ニコール)が路上で犬に襲われそうになるところを、サミュエル(ハリス)が助けるシーンからスタート。その後、二人はCEOとインターンとして再会し、サミュエルが挑発的な態度でロミーに迫る。最初は戸惑い拒絶していたロミーが、徐々に刺激的な駆け引きに溺れていく様子が映し出される。
併せて、ロミーがサミュエルをもの欲しそうに見上げ、二人の間に「やめないで」という印象的なコピーが添えられた日本版ビジュアルも公開された。(清水一)
3.28公開│映画『ベイビーガール』第一弾予告【製作A24×主演ニコール・キッドマン 第81回 ヴェネチア国際映画祭 最優秀女優賞受賞作】 » 動画の詳細
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『スーパーマン』ティザービジュアル – (c) & TM DC(c)2025 WBEI
全世界で公開された新生DCユニバースの劇場映画第1弾『スーパーマン』の特報には、予想以上に膨大な情報が詰まっていた。メガホンを取ったジェームズ・ガン監督による解説と共に特報の内容を紹介し、謎に包まれた本編の内容を予測する。(文・平沢薫)
ヒーロー&ヴィラン、大挙登場
まず、主人公のクラーク・ケント/スーパーマン(デヴィッド・コレンスウェット)、スーパーマンの恋人になる黒髪の女性記者ロイス・レイン(レイチェル・ブロズナハン)、スーパーマンの宿敵でスキンヘッドのレックス・ルーサー(ニコラス・ホルト)、農場でクラーク・ケントと語り合う彼の育ての父ジョナサン・ケント(プルイット・テイラー・ヴィンス)、スーパーマンの愛犬クリプトは一目でわかる。
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ちなみにクリプトは、特報ローンチ前に公開されたビジュアルにも登場。これまで、レトリバー系の大型犬で描かれるのが通例だったが、本作では小型犬になっている。これは、ガン監督が飼っている保護犬オズの犬種に合わせたもの。犬種の変更をSNSで批判された監督は「クリプトは元々クリプトン星から来たエイリアンだから、犬種は決まっていない」「僕の愛犬オズがもしスーパーパワーを持っていたら、と考えたら脚本もストーリーも変わっていった。オズが僕の人生を変えたように脚本も変えたんだ」と答えている。
さらに特報では、さまざまスーパーヒーローたちがチラ見せされている。登場順に紹介すると、緑色の光を放つ男は、地球で3人目のグリーンランタン、ガイ・ガードナー(ネイサン・フィリオン)。空を飛ぶ鳥のような女性はホークガール(イザベラ・メルセード)。スーパーマンが手を握る、倒れているロボットは、北極にあるスーパーマンの基地、孤独の要塞にいる奉仕ドロイド・ケレックス。アップで登場する顔が爛れたような男は、レックス・メイソン/メタモルフォ(アンソニー・キャリガン)。ピラミッドでラーの放射線を浴びて体が変化し、元素を自由に変形させるパワーを持つようになったスーパーヒーローだ。顔の中央にT字型の黒いマスクをした男は、マイケル・ホルト/ミスター・テリフィック(エディ・ガテギ)。頭脳、運動能力、ビズネス能力全てに優れた学習能力を持ち、浮遊装置Tスフィアを発明、ヴィランとして登場することもある。特報では、これらのヒーローたちがスーパーマンと対立しているように見えるシーンもあるのが、気になるところだ。
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また、かなり小さくてわかりにくいが、レックス・ルーサーがいるビルの看板「ルーサーコープ(LUTHERCORP)」が映し出されるシーンで、アーチ型の部分を歩いているのが、エンジニア/アンジェラ・スピカ(マリア・ガブリエラ・デファリア)だと、ガン監督が認めている。彼女はナノテクノロジーによる特殊な血液を持ち、全身を金属化するなど体を自由に変形させられる。また彼女は、DCスタジオが製作を発表している、スーパーヒーローのチーム「オーソリティ」を描く映画『ジ・オーソリティ(原題)/ The Authority』にも登場することが決まっている。
そして、特報では謎も提示されている。まず、スーパーマンと戦う巨大怪獣の正体は、何なのか不明。そしてもう一つ謎なのが、観客のいないスタジアムでスーパーマンと戦っている、全身黒いボディスーツの男。これについては噂がある。一つは、多次元宇宙に存在する悪のスーパーマン=“ウルトラマン”ではないかというもの。また、この映画には、身体変容能力を持つメタモルフォやエンジニア、天才的科学者ミスター・テリフィックが登場するので、レックス・ルーサーが、クローン技術によって生み出すもう一人のスーパーマンではないかとの噂もある。コミックでは、ルーサーが生み出すスーパーマンのクローンは不完全で、身体能力は互角だが知能は低く“ビザロ”と呼ばれるが、特報に登場するのは、ビザロとは異なり、知能も同等の存在のようだ。
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コミック由来のイースターエッグも大量
レックス・ルーサーが登場する時、建物に掲げられている看板「ルーサーコープ」は、レックスが父親から引き継いだ企業名。レックスはこの名称を後に「レックスコープ」と改名する。また、スーパーマンが緑色の光を浴びせられる前、苦悩する表情で俯く時、背景の壁には「スタッグ・インダストリーズ(Stagg Industries)」の文字がある。これは、富豪サイモン・スタッグが経営する巨大企業スタッグ・エンタープライズの一部門の名称だろう。メタモルフォが変異したのは、このサイモン・スタッグの命令が原因だった。 細かいところでは、新聞記者姿のクラーク・ケントがデイリー・プラネット社に入って行く時、入り口に立っている警備員が呼んでいる新聞には「ゴリラ・グロッド」の記事が掲載されている。ゴリラ・グロッドは怪力と高度な頭脳、テレキネシスなどの超能力を持つヴィランだ。
また、スーパーマンのマークの旗を掲げる少年がいる紛争中の場所は、ニュース映像のテロップに「ボラヴィア国境地帯(Boravian border)」と表示されるが、ボラヴィアは、コミックでは「Superman #2」(1939)初登場の歴史ある地名。コミックでは、ヨーロッパの架空の国の名称で、スーパーマンはこの国の内戦に介入したことがある。映画でスーパーマンがどう関わるのかが気になるところだ。
ジェームズ・ガン監督はスーパーマンをどう描くのか
ガン監督は、特報公開に合わせてアメリカ本国で行われたQ&Aセッションにて、次のように発言している。「冒頭で、スーパーマンはボロボロになっています。それは私たちの国です」「私は、スーパーマンを彼の原点に忠実に、完璧な良き人として描きたいと思いました」「これは親切さについての映画、善であることについての映画です」
しかし、この言葉をそのまま素直に受け取っていいのだろうか。なにしろ監督は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったマーベル映画に初参加するに際して、その題材にわざわざ知名度の低いマイナーなチームを選んだ監督だ。DC映画に初参加した作品も、ヴィラン大集合の『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』だった。
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そんなガン監督が、2022年に、DC映画を仕切り直しする新たなスタジオ「DCスタジオ」の共同会長兼CEOに就任。彼が放つ、新生DC映画の第1弾が『スーパーマン』なのだ。これまではみ出し者たちを描いてきたガン監督が、DCを代表するこの正統派ヒーローをどう描くのか。そして、彼が率いる今後のDC映画はどうなるのか。その意味でも大きな注目を集めるのが本作なのだ。
特報冒頭、無敵なはずのスーパーマンが空から墜落し、血を流して小さな愛犬に助けを求める。彼を非難する群衆の中の一人に、石を投げつけられる。こうした光景は、これまでのスーパーマンのイメージとは違う、新たなスーパーマン像を予感させるものだ。
今回の映画化のコンセプトは、特報に使われている音楽にも象徴されているのかもしれない。音楽はリチャード・ドナー監督、クリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』(1978)シリーズのテーマ曲を、エレキギターの独奏にアレンジしたもの。この音楽のように、ドナー監督版が描いた人間の善の象徴としてのスーパーマンを、時代背景を現代に変え、ガン監督ならではの視点で描き直すのが、今回の『スーパーマン』なのだろうか。ガン監督が描く“善”についての物語とは、どんなものなのか。特報の後に続くであろう、予告編第1弾、第2弾の内容が今から気になる。
映画『スーパーマン』は2025年夏全国公開
新生DCユニバース最新作!映画『スーパーマン』特報 » 動画の詳細
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