繊細に表情を使い分ける佐藤大空のすごさ…担当記者の「取材ノート」 – スポーツ報知

10月期の柳楽優弥主演のTBS系連続ドラマ「ライオンの隠れ家」に橘愁人・ライオン役で出演中の佐藤大空(たすく、5)の演技力が「大人顔負けのお芝居」と話題となっている。

佐藤は天才子役・永尾柚乃(8)も所属する芸能事務所「スペースクラフト」に兄・遙灯(9)を追って、0歳で芸能界入り。「ライオン―」の出演はオーディションでつかみ取った。同事務所のジュニア部門・若尾恒治部長(38)は「(演出の)泉正英さんからも『自由奔放なライオン君、そのまま』と言っていただいて、起用が決まった。視聴者からの反響も予想以上に大きく驚いています」と笑顔で語った。

佐藤は、柳楽演じる小森洸人と自閉スペクトラム症の美路人(坂東龍汰)の元に突然現れた謎の男の子を熱演。子供らしくはしゃぎ回るシーンや、美路人と言い合いし、怒りをあらわにする芝居など難なくこなし、繊細に表情を使い分けられるのが佐藤のすごさだ。

ドラマのストーリーも難解なため約3か月間、個別で特別レッスンを受けた上でクランクインした。「これまで受けたことがなくて。ドラマに特化したレッスンを受けたことで蓄えができました。佐藤はオンとオフの切り替えがすごくて、全く物おじしないところも長所」と振り返った。

同事務所のジュニア部門(0~22歳)には約600人が所属。永尾やNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」でヒロインの幼少期役を演じた浅田芭路(11)ら所属の子役が続々とブレイクしている。要因を問うと若尾さんは「レッスンだけで満足しちゃう子供って実は多くて。レッスンはほとんど行わず、現場主義という意識がある。緊張感を持ち、慣れ過ぎずに(撮影に)挑んでほしい」とノウハウを明かした。

「ライオン―」でブレイクを果たした佐藤。毎クール、連ドラに出演する子役が話題に上がる“子役戦国時代”を先導する存在になる日も、そう遠くないかもしれない。(坂口 愛澄)

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