捕手の中村が開幕戦の3月29日中日戦でファウルフライを落球し、21年5月19日の阪神戦(7回に悪送球)以降から続いていた連続守備機会無失策(連続シーズン)が1897でストップした。それでも従来の10~11年に阿部慎之助(巨)がマークした1709を188上回り、プロ野球新記録だ。
捕手の守備機会無失策(連続シーズン)上位は
順 数 選手(所属)期間(年)
〈1〉1897中村悠平(ヤ)21~24
〈2〉1709阿部慎之助(巨)10~11
〈3〉1708谷繁元信(中)06~07
また、盗塁阻止率(規定以上)では昨年の.407に続き、.467で2年連続の4割以上となった。球団で2年以上の盗塁阻止率(同)4割超えは90~02年に13年連続の古田敦也、70~78年に9年連続の大矢明彦に次ぎ、61、62年の根来広光、68、69年の加藤俊夫と並び3番目となった。
▼…86打点で22年以来2度目の打点王となった村上。90打点未満での打点王はセでは62年の王貞治(巨)の85打点以来62年ぶり7度目だ。
▼…村上は180三振。19年の184、23年の168に次いでシーズン150三振以上は3度目だ。シーズン150三振を3度以上は5度のブライアント(近鉄=89、90、92~94年)、3度の中村剛(西=08、09、15年)に次ぎ、3人目。
▼…21年の106、22年の118に次いで村上は3度目となるシーズン100四球以上の105。3シーズン以上の100四球以上は16度の王貞治(巨=63~78年)、5度の松井秀喜(巨=97、98、00~02年)、3度の落合博満(ロ=85、86年、中=90年)に次ぎ、4人目。
▼…対戦相手別勝敗は
巨 12―13 神 10―15
D 10―15 広 10―15
中 11〈2〉12
と、セの5チームにすべて負け越しとなった。セで他球団にすべて負け越しはのべ32チーム目で、27チームが最下位。最下位以外のチームが他球団にすべて負け越しは76年ヤクルト(5位)、96年横浜(同)、98年広島(同)、13年中日(4位)に次ぎ、5チーム目。2度はヤクルトのみ。
10盗塁失敗0同球団2人初 ▼…岩田、並木がともに10盗塁で失敗0。2ケタ盗塁で失敗0は牧(D)、和田(ロ)の11盗塁失敗0も含み、4人で、これは1リーグ時代も含めて初。同一球団で同一シーズンに2人は初だ。
オスナ2満弾22年以来2度目 ▼…4月18日の中日戦、同25日の広島戦で2度の満塁本塁打を放った助っ人のオスナ。シーズン2度は22年に次いで2度目。球団で2度以上を複数回は3度の池山隆寛(93、95、98年)に次ぎ、2度の杉浦享(79、85年)、ラミレス(03、04年)と並んで2番目の多さ。
▼…サンタナが.399で出塁率のタイトル獲得。4割未満で出塁率トップはセ・リーグが出塁率でタイトルとなった85年以降(84年以前は最多出塁数)で3度目。過去には11年鳥谷敬(神)の.395、17年田中(広)の.398。
長岡最多安打16猛打も1位 ▼…長岡が163安打で、自身初のタイトルとなるリーグ最多安打を獲得。猛打賞(3安打以上)は両リーグ最多の16試合。シーズンの猛打賞回数両リーグトップは球団で78年若松勉、07年ラミレス、14年山田、18年青木に次ぎ、5人目。
山本昌に次ぐ石川44歳完封 ▼…6月2日の楽天戦でプロ野球初の新人から23年連続勝利を達成した石川。5回降雨コールドゲームで、完封勝利だったが、44歳4か月での完封は山本昌(中)の45歳0か月に次ぎ、年長2位。
大西60登板中先発0で9勝 ▼…リリーフで60登板し、自己最多で吉村と並び、チームトップタイの9勝(1敗)を挙げた大西。球団では、先発0で挙げた勝利数が88年に18勝(9敗)の伊東昭光、00年に11勝(4敗)の五十嵐亮太に次ぎ、22年に9勝(3敗)の木沢と並んで3番目。
小沢6連敗からV回復6連勝 ▼…小沢は今季40登板し、6勝6敗11セーブ2ホールド。開幕から6連敗し、連敗を止めてから一気に6連勝と“V字回復”を見せた。両リーグで開幕から5連敗以上し、連敗を止めてから一気に5連勝以上したのは68年の村山実(神)に次ぎ、2人目。村山は5連敗後に11連勝だった。(恩田 諭)◆次回は広島