【フィギュア】昨年2位の鍵山優真が思い返す「あの頃」世界王者マリニンの姿も「見てなかった」 – フィギュア : 日刊スポーツ

公式練習後にインタビューに答える鍵山

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇5日◇フランス・グルノーブル◇男子公式練習

【グルノーブル=松本航、松本愛香通信員】昨年大会2位の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が「初心」を思い返した。現地入り後に空港から会場に直行した前日に続く、2度目の公式練習。世界王者イリア・マリニン(米国)とも時間をともにしたが、「全然周り見てなかったです。自分のことに集中しようと思って」と振り返った。

第5戦フィンランド大会では優勝したが、フリーでミスを重ねた。ショートプログラム(SP)、フリーの両演目をそろえることができていない今季の現状を踏まえ、「今大会の1番の目標というのは、結果よりもやっぱり自分自身に勝って、壁を超えるっていうこと」と期す。

そのためにも、あの頃を思い返す。「自分がシニア上がりたての世界選手権、オリンピックは、自分より上の存在の人しかいなくて。自分自身のやるべきことにしっかりと集中してたあの頃だった。その初心を思い出して」と言葉に力を込めた。

「壁を破りたい。そうしていかなければ、イリア選手に1歩も追いつけないままになってしまう。自分が持ってる技術を全て出し切った上で、イリア選手にどこまで近づけるかも、今大会で知っておきたい」。内向きに矢印を置きながら、現在地をするための戦いにもなる。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *