【レコ大】ミセスが2年連続大賞!バンド初の連覇 大森「本当に胸がいっぱい」 「ライラック」はストリーミング再生回数3億回超え – スポーツ報知

「第66回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の授賞式が30日、東京・初台の新国立劇場で行われた。3人組バンドの「ライラック」でバンドとしては初の2年連続の大賞。最優秀新人賞には、俳優・菅田将暉の実弟でマルチクリエイター・こっちのけんとが選出された。

静かに喜びをかみ締めた。

2年連続の大賞は乃木坂46「インフルエンサー」(17年)、「シンクロニシティ」(18年)以来6年ぶり。ボーカル&ギターの大森元貴は「今年はたくさん本当にいろんなことを勉強させていただいた年だったので、本当に胸がいっぱいです」と感慨深げ。「(5か月連続リリースは)作家として真価を問われているというか、有意義で、メンバーにもスタッフにも支えられて、楽しい1年でした」と声を震わせた。

「ライラック」は、大森が大人も聴ける青春ソングを目指して制作した疾走感あふれるナンバー。テレビアニメ「忘却バッテリー」のOPテーマとして4月に配信リリースされた。

初登場から30週目でストリーミングの再生回数が3億回を突破。昨年の大賞曲「ケセラセラ」の52週を大きく上回り、自身最速記録を更新した(30日付のオリコンストリーミングランキングで3億6900万回)。年末に民放各局の音楽番組に出演した際には、大森がギターリフが印象的なイントロで「た・す・け・て」と発し、SNS上で話題を呼んでいたが、この日は“封印”。かわりに「レコ大!」と高々と発した。

ストリーミング全盛の時代において、ヒットの指標とされるのが再生回数1億回超え。ミセスはアーティスト別1位の通算21曲を数える。ビルボードジャパンの2024年年間チャートでは、総合ソングチャートに「ライラック」(5位)、「ケセラセラ」(6位)、「青と夏」(9位)、「ダンスホール」(10位)の4曲がトップ10入りした。

同バンドのすごいところは、「最も聴かれたアーティスト」に加えて「最も歌われたアーティスト」でもあること。作品の世界観に10代、20代が共感。通信カラオケDAMの年間カラオケランキング、JOYSOUNDのカラオケ年間ランキングでいずれも1位を獲得した。

来年はメジャーデビュー10周年を迎える。7月8日のデビュー記念日に10周年記念ベスト盤「10」のリリースが決定。同26、27日には2日間で10万人動員の野外ライブ(横浜市山下ふとう)を控えるなど、10周年企画が目白押し。令和の音楽シーンの中心を走り続ける。(加茂 伸太郎)

◆Mrs.GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)2013年結成。15年ミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。19年初全国アリーナツアー。20年初ベスト盤「5」を発売し、活動休止を発表。1年8か月の休止期間を経て、22年3月に活動再開。大森元貴(ボーカル&ギター)、若井滉斗(ギター)、藤澤涼架(キーボード)の現在の編成に。23年8月初ドーム公演。

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