UFC3連勝中の中村倫也は今年最初のナンバーシリーズに出場するため、明日LA入りを予定している
2025年1月7日、米国カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のパシフィック・パリセーズで発生した山火事は3日目に入り、9日も燃え続け、バイデン大統領は「これまでで最悪の山火事だ。連邦政府としてできることはすべてやる」との声明を発表した。地元紙によると、死者は7人、住宅など9千棟以上が損壊し、13万人以上が避難命令の対象になっている。 『UFC311』ではマカチェフvs.ツァルキヤンのみならず、メラブvs.ウマルのバンタム級王座戦、プロハースカの試合も組まれている スポーツ界にもその影響は出始めており、NBAの八村塁が所属し、ロサンゼルス(LA)を本拠地とするレイカーズの9日のクリプト・ドットコム・アリーナでの試合は延期に。8日に同会場で予定されていたNHLの試合も延期となっていて、今後のスポーツイベントへの影響も懸念されている。 UFCは1月11日(日本時間12日)の『UFC Fight Night: Dern vs. Ribas 2』こそラスベガスのUFC APEX大会のため、予定通り開催の方向だが、LAに練習拠点を置く選手たちへの影響もあり、さらに翌週のナンバーシリーズ開幕戦となる『UFC 311: Makhachev vs. Tsarukyan 2』は会場がロサンゼルスのため、開催自体を危ぶむ報道も出ている。 『UFC 311』は、2025年最初のPPV大会として、UFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフ(ロシア)に、同級1位のアルマン・ツァルキヤン(アルメニア)が挑戦するメインイベントのほか、日本からUFC3連勝中の中村倫也(日本)が参戦し、元ONEのムイン・ガフロフ(タジキスタン)と対戦するバンタム級戦なども組まれている。 2023年夏のハワイの山火事救援活動に100万ドルを寄付しているUFCのダナ・ホワイト代表は、ネバダ州知事による同州の消防隊の南カリフォルニア派遣の発表についても「ネバダとカリフォルニアの第一対応者の皆さんに敬意を表します。私やUFCから必要なものがあれば、何でも言ってください!」とSNSに投稿したが、大会まであと1週間あまりに迫った1.18『UFC 311』については、状況を見守っている形だ。 『UFC 311』開催予定のカリフォルニア州イングルウッドのインテュイット・ドームは、ラニヨン・キャニオン・パーク近くのサンセット火災とスカル・ロック展望台近くのパリセーズ火災などから20マイル(約32km)との報道もあり、山火事の影響による大気汚染も含め、その状況が注視されている。 出場予定の中村倫也は、日本時間10日午前「私…明日ロサンゼルス行きのフライトなのですが……」と不安な心中を投稿。無事、米国入りした場合も、現地での対応に追われそうだ。試合まで9日間、山火事の鎮静化が望まれている。
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