カネがいくらあっても足りない? 阪神は来年以降も大型契約の順番待ちズラリ…心配になる懐事情|老舗ライバル球団に明暗 大山FA騒動の舞台裏

公開日:2024/11/30 06:00 更新日:2024/11/30 06:00

大山悠輔(C)日刊ゲンダイ

拡大する

「それは、ありました」 会見に集まった報道陣から、「他球団移籍に傾いた時期もあったか」と聞かれると、誤魔化すことなくそう言った。 「本当にそこのところで自問自答した。それがずっと続いていた」

阪神周辺でも一時は巨人への流出を覚悟するムードが漂い、次期OB会長就任が内定している掛布雅之氏などは、「移籍することになっても温かく送り出してあげてほしい」とファンに要望するほどだった。それだけに虎党は、

《ホンマにありがとう》 《マジで泣いた》 《移籍を覚悟していただけに今日は祝杯だ!》 と主砲の決断に歓喜したが、来年以降も気を揉む事態が続く。

「来季は近本光司(30)が国内FA権を取得します。チームにとっては大山以上の存在で、なにがなんでも残ってもらわなければいけない。今季年俸2億8000万円の大山に5年総額20億円規模を用意した球団は、今季3億2000万円の近本にはさらに破格の条件を提示する必要がある。2026年には遊撃レギュラーの木浪聖也(30)、27年には佐藤輝明(25)と中野拓夢(28)が相次いで国内FA権を取得する。それぞれが、他球団の評価を聞いてみたい、なんて言い出せば、いくらカネがあっても足りません」(球団OB)

Page 2

公開日:2024/11/30 06:00 更新日:2024/11/30 06:00

大山悠輔(C)日刊ゲンダイ

拡大する

一難去ってまた一難。阪神のフロントもファンも、しばらくは胃薬が手放せなくなりそうだ。 ◇ ◇ ◇

それにしても、契約条件は巨人の方が上だったし、今年の大山は東京に足繁く通って新居を探しているともっぱらだった。しかも、阪神には根深いトラウマがあり、在阪メディアとの関係性も良好ではなかった。それなのになぜ残留を決めたのか。その「本当の理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *