今秋のドラフト会議でソフトバンクから育成1位で指名されながら、入団を辞退した日本学園(東京)の古川遼投手(3年)が、神奈川大学野球リーグの桐蔭横浜大に進学することが21日、分かった。この日、合格通知が届いた。
身長190センチで最速144キロ右腕の古川は、11月9日に福岡・筑後市の球団施設でメディカルチェックを受けたが、「現在の心境、状況でプロ野球の世界に飛び込む決心がつかず」とし、同16日に入団辞退を申し入れた。4年後、支配下での上位指名を目指し、大学進学を希望していた。同球団の入団辞退者は、ダイエー時代の91年4位の三井浩二投手(足寄=00年2位で西武入り)以来、33年ぶりだった。
古川はこの日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新。「この度、桐蔭横浜大学に合格いたしました。横浜スタジアムなど、また関東での野球となりますが、ぜひ応援よろしくお願いします。初心にかえってまた1から頑張ります」と投稿し、新天地への意気込みを記した。
桐蔭横浜大は2023年の楽天ドラフト1位・古謝樹らを輩出するなど、投手の確かな育成力には定評がある。大学球界でのどのように進化を遂げるのか、注目だ。