◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 第2日(21日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)15位と出遅れた島田高志郎(木下グループ)は150・84点、合計224・04点だった。
冒頭で試合で初めて4回転ルッツに挑戦した。大技の投入を決断したのはSP後だった。結果は転倒だったが、演技後の表情は晴れやかだった。「今までで一番調子が良かった分、ショートのミスからすごく落ち込んだ。なんでだ…っていう思いが抜けきれずに、この朝を迎えた。その中で強い気持ちを持って。花を咲かせようというのがテーマだったので、それをしっかり見せて、盛大に散ってやろうという気持ちで臨んだ」と話した。
自分の名前の由来「高い志を持つ」を思いだし、フリーを戦い抜いた。6分間練習後にはコーチのステファン・ランビエル氏から「生きざまを表現してこい」と励まされた。友人の宇野昌磨氏にSP後に連絡をした。「ごめん。昌磨くんを感動させられるような演技ができず悔しい」と伝えた。「『フリーさえ良ければなんでもいいよ』みたいな感じで言ってくれた。昌磨くん自身もいろんな経験をしてきたので、昌磨くんの言葉はいつも支えになっている」と感謝した。
「今後も自分のスケートがうまくなっていくためには、まだまだ改善すべき点が表現もスケートもある。まだまだ上達していきたい。その中でも特に気持ち。本当にもう最後は気持ちだっていうのを改めてこの全日本で感じた」と口にした。