事故現場に到着した救急隊員のカメラが捉えたのは、墜落した旅客機の一部。 25日、アゼルバイジャン航空の旅客機がカザフスタンで墜落し、38人が死亡しました。 現場では、墜落した機体から複数の生存者が助け出される様子も。 また新たな映像では、墜落直前の機内で乗客が酸素マスクを着用し、カメラが飛行機の左側を向くと、翼の後方部分に穴が開いているのが確認できます。 墜落の原因を巡っては、ロシアの航空当局は機体のエンジンに鳥が衝突する「バードストライク」を指摘しています。 しかし、航空評論家の小林宏之氏は「バードストライクで大きなエンジントラブルはほとんど離陸直後。バードストライクではなく、エンジン自体のトラブル」と指摘し、トラブルが起きたエンジンの部品が飛ばされ、翼に当たった可能性があるといいます。 航空評論家・小林宏之氏: 映像からすると(穴は)上の部分。(部品が)エンジンから飛んできたと見た方が可能性が高い。 一方、SNSで拡散しているのは、墜落した機体に弾痕のような穴が複数開いていたとする映像です。 穴が開いていたのは機体の尾翼部分とみられます。 一部メディアは、「複数の軍事専門家が『地上からの撃墜で墜落した』と主張している」と報じています。 旅客機が着陸を予定していたグロズヌイでは、同じ日にウクライナ軍のドローン攻撃があり、ロシア軍の防空システムが稼働していたといいます。 撃墜された可能性について、小林さんは「可能性としては低いと思う。もしそういうことがあった場合は、パイロットから管制官に報告があるはず」と推測します。 弾痕のように見える穴についても、エンジンから飛び散った小さな破片が当たった可能性を指摘しています。 アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、墜落の原因はまだ分かっていないとしたうえで、徹底的な調査が必要だと述べています。
フジテレビ,国際取材部
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