『丸出だめ夫』などで知られる漫画家の森田拳次さんが、26日までに死去したことがわかった。85歳。森田さんが加盟する日本漫画家協会が明らかにした。
漫画家・森田拳次さん死去
訃報を受け、漫画家のちばてつや氏がブログを更新し、「作者、森田拳次さんが12月23日の朝 お亡くなりになりました」と報告した。「森田さんはワシと同じ85歳で、しかも、同じ中国の東北部から、七歳の時、命からがらの引き揚げを体験した同士でした」と森田さんとの交流を記すとともに、思い出の写真も公開した。
続けて「われわれの引き揚げの記録をマンガにまとめて、こんな立派な本にしてくれたのも森田拳次さんの努力のおかげです」と感謝し、「森田さんありがとうね。ご冥福をお祈りします。(合掌)」と故人をしのんだ。
森田さんは東京都生まれ。旧満州(中国東北部)からの引き揚げを体験し、『拳銃都市』でデビューした。ギャグ漫画『丸出だめ夫』が人気を集め、1964年の講談社児童まんが賞を受賞した。