楽天を自由契約になった田中将大投手が8日、都内で「マー君ラボ 2024 supported by ミズノ」を開催した。
今年で3回目となるこの企画には、田中が動画などで選考した中学3年生の6投手が参加。ボーイズリーグ、リトルシニアの強豪チームで全国大会に出場し、地域の選抜チームに選出された将来を期待される好素材が顔をそろえた。ブルペンでの投球練習では田中が密着指導。選手の質問に耳を傾けながらフォーム、変化球の握り方などを指導し、最新機器を利用してボールの回転数などを計測しながら丁寧にアドバイスを送った。
投球練習後の質問コーナーでは、日米通算197勝右腕のすべてを吸収しようと選手が矢継ぎ早に質問。それには「ピンチの場面ではプレートから一歩離れて、自分が何をしなければいけないかを考える」「毎試合めちゃくちゃ緊張しているけど、積み重ねてきたものがあるから緊張する。プラスのエネルギーに変えてどう投げるかを考える」「ベストを尽くすこと。どんな時でもそれが一番。何があっても最後まで闘うこと」といったように、自らの経験をふまえながら答えていった。
約2時間の指導に田中は「人に教える難しさを感じました。来てくれた選手たちのひたむきさを感じました。一つでも持って帰ってくれたら」と甲子園出場、さらにはプロ野球選手を目指す選手たちに優しいまなざしを送っていた。