箱根駅伝7区【速報中】駒大の佐藤圭汰が区間新で青学大との差を2分半も縮める…日体大10位浮上、シード権争い激化

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)は3日、復路のレースが始まった。往路を制した青学大の連覇なるか、躍進した中大の逆転なるか、4位の駒大の巻き返しなるか、他のチームが意地を見せるか、見どころは多い。箱根・芦ノ湖から東京・大手町までの109・6キロのレースを、早大OBで箱根駅伝4年連続区間賞の武井隆次さんの解説とともに速報する。(デジタル編集部)(→出場校一覧は こちら 、→各区のエントリー選手一覧は こちら )(→ひとめでわかる順位動くグラフは こちら

故障明けの駒大・佐藤圭汰、区間記録を大幅に更新…順大が8位に浮上

7区を力走する青学大・白石光星(3日)=武藤要撮影

7区

駒大・佐藤が区間新、青学大と1分40秒差に

平塚中継所で青学大の白石光星(4年)がトップで塩出翔太(3年)に、苦しそうな表情でたすきリレー。つないだ後は倒れ込んだ。駒大の佐藤圭汰(3年)は最後もスパートをして、1時間43秒の区間新でたすきリレー。青学大との差は1分40秒となり、小田原中継所から2分27秒も縮めた。3位は中大で首位と3分46秒差。4位早大以下は、創価大、国学院大、城西大、順大、東京国際大。10位は日体大が浮上し、11位帝京大との差はわずか9秒。さらに5秒差で東洋大が続く。小田原中継所で8位だった立教大が13位に落ちた。(→詳細は こちら

駒大・佐藤の快走続く、青学と2分差に

18・3キロ地点の大磯を青学大の白石光星(4年)が堅実な走りで通過。2位の駒沢大・佐藤圭汰(3年)は2分2秒差で通過した。この7キロほどで、1分以上、差を詰めた。小田原中継所では14位だった日体大が10位に浮上し、シード権圏内に入った。

たすきをつなぐ駒大6区の伊藤蒼唯(左)と7区の佐藤圭汰(3日)=佐々木紀明撮影

武井隆次さん解説…「恥骨」のけが、「厚底」も一因か

7区の注目、駒沢大・佐藤圭汰(3年)は恥骨の故障から復帰してのレースだ。恥骨は、私が現役時代にはそれほどポピュラーな故障ではなかった。近年はカーボンプレート入りのシューズが登場し、反発力で前への大きな推進力が得られるようになったことで歩幅が強制的に広げられている。そうしたことも影響しているのではないか。昔は自分で蹴って前に進んでいたので、アキレス腱の故障が多かったように思う。

駒大・佐藤が懸命にトップを追う

11・6キロの二宮を青学大の白石光星(4年)が通過。2位は小田原中継所から順位を上げた駒大の佐藤圭汰(3年)でその差は3分16秒。51秒、差を詰めた。3位は2位だった中大で首位と3分35秒差。中大も14秒差を縮めた。シード権争いは激しさを増し、8位東京国際大と順大、10位立大と東洋大、12位の帝京大までの5チームが38秒差でひしめいている。(→詳細は こちら

駒大・佐藤圭汰が2位浮上

10キロ付近、青学大の白石光星(4年)が軽快に走っている。給水も問題なく終えた。7キロ付近では、順天堂大、立大、東京国際大など4チームが8位争いを演じている。10位以内に与えられるシード権争いも激しくなっている。

4キロ過ぎ、駒大のエース格・佐藤圭汰(3年)が2位の中大・岡田開成(1年)を捉えた。

6区でトップを走る青学大・野村昭夢(3日)=武藤要撮影

6区

武井隆次さん解説…青学・野村、最初の上りから勢い

青山学院大の野村昭夢は芦ノ湖をスタートして最初の上りから走りに勢いがあった。下り坂では脚に相当の負担がかかり、箱根湯本駅まで下りてきて勾配が緩やかになる小田原中継所までの最後の3キロは、上っているような感覚にさえ襲われて脚が動かなくなるものだ。6区を走った翌日は、トイレで座ることができなくなるという話も聞いた。野村は多少のきつさは見せていたが、最後までしっかりと脚が動いていた。(→詳細は こちら

初の56分台

青学大の野村昭夢(4年)が見事な走りで後続を引き離し、笑顔でたすきリレー。区間記録を上回る56分47秒で6区を走り切った。従来の記録を29秒上回り、初めて57分を切った。2位中大は3分49秒差でたすきリレー。スタート時より2分2秒開いた。駒大の伊藤蒼唯(3年)が3位。2位中大には18秒差に迫ったが、首位青学大とは4分8秒に開いている。4位早大。5位創価大、6位城西大。国学院大は7位でトップとは8分19秒差。シード権争いは激しく、9位東洋大、10位東京国際大、11位順天堂大など。(→詳細は こちら )(→野村昭夢のコメントは こちら

6区でトップを走る青学大・野村昭夢(3日)=武藤要撮影

青学大・野村が区間新ペース

17・0キロの函嶺洞門を選手が通過。青学大の野村昭夢(4年)は区間記録ペースで軽やかに走っている。2位は3分38秒差の中大。3位の駒大と早大は4分1秒差。

駒大が3位浮上

大平大の13・4キロ地点を選手が通過。トップの青学大、2位中大に続き、駒大の伊藤蒼唯(3年)が通過した。早大を抜き3位に浮上している。トップとの差は3分41秒。青学大との差はやや広がっている。5位創価大。6位は国学院大を抜いた城西大。8位立大、9位東洋大、10位中央学院大が続き、11位は東京国際大となっている。(→詳細は こちら

スタートする各校の選手たち(3日)=須藤菜々子撮影

青学大、順調な滑り出し

4・8キロの芦之湯を選手が通過。先頭の青学大と2位の中大の差は2分7秒に開いた。野村昭夢(4年)が順調な走り出しを見せている。9・0キロの小涌園前では、2分54秒差とさらに開いた。3位の早大と駒大は3分30秒差。駒大も、スタート時より、やや差を広げられた。5位創価大は4分44秒差。

武井隆次さん解説、佐藤圭汰がゲームチェンジャー

7区は12人が当日変更された。往路で2位の中大は1年生の岡田開成を入れてきた。今季はインカレなど前半のトラックシーズンで活躍した、期待のルーキーだ。早大の伊藤大志(4年)はスピードがあり、昨年は往路で使う予定だったが最終的に走れなかった選手だ。駒大は予想通り、故障明けの佐藤圭汰(3年)を入れてきた。出雲と全日本は欠場しているが、駒沢の復路逆転のカギを握る「ゲームチェンジャー」となる。(→詳細は こちら

全チームがスタート

午前8時10分、往路15位の山梨学院大など7チームが一斉スタート。

6区区間記録保持者の館沢亨次さん「上りとは違った苦しさ」

6区山下りの走り方について、区間記録(96回大会、57分17秒)を持つ東海大ОBの館沢亨次さん「脚を車輪のように回転させてすーっと走る。ストライドよりもピッチ走法で。一歩一歩にあまり体重をかけないほうが、ダメージは少ない。前に倒れる手前で脚が勝手に出るというイメージ。6区は苦しくても(下りで)その意思に関係なく体が勝手に動かされるので、上りとは違った苦しさがある」

往路のタイム差で選手がスタート

午前8時、青学大の 野村昭夢 (4年)がスタート。復路のレースが始まった。続いて1分47秒差で中大の 浦田優斗 (4年)も走り出した。さらに早大の 山崎一吹 (2年)、一昨年の区間賞、駒大の 伊藤蒼唯 (3年)が駆け出した。創価大、3冠へ巻き返しを図る国学院大もスタート。(→詳細は こちら

駒大・佐藤圭汰は7区

当日のエントリー変更42件が発表された。往路優勝の 青学大9区10区 をそれぞれ 田中悠登 (4年)と、 小河原陽琉 (1年)に変更。 中大7区岡田開成 (1年)を入れるなど2人を変更した。1万メートル27分台の記録を持つ 駒大佐藤圭汰 (3年)は7区に起用された。駒大は9区と10区も変更。3分16秒差からの逆転を狙う。

復路の流れ作る6区に注目

総合優勝争いは、青学大の優位は動かない。原晋監督は昨年の6区で区間2位の野村昭夢(4年)が後続を「30秒離して、あとはピクニックラン」と圧勝の青写真を描く。選手層の厚さを武器に連覇を狙う。追う中大、駒大も6区に実績のある経験者をエントリー。復路の流れを作る6区にまずは注目だ。(→復路展望は こちら )(→青学大「6区で離してあとはピクニックラン」は こちら )(→往路詳報は こちら )(→昨年の復路詳報は こちら

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