1970年生まれの団ジュニたちへ
この記事の写真をすべて見る9日からスタートする木曜劇場「日本一の最低男」(フジテレビ系・木曜夜10時~)。不祥事でTVプロデューサーを辞め無職同然の冴えない生活を送っていた男が、次期区議会議員選挙当選を目指して再起を図るストーリー。家事や育児に取り組むことで生活者目線があるところを選挙でアピールするため、シングルファーザーの義理の弟と同居を始める。そんな“最低男”の主人公・大森一平を演じるのは香取慎吾。フジテレビの連続ドラマ主演は11年振りとなる。過去の香取慎吾の人気記事を再掲する(「AERA dot.」2022年7月14日に掲載された記事を再編集したものです。年齢、肩書は当時)。
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放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、香取慎吾のステージに家族3人で見に行ったときのこと。
先日、京都に行って参りました。家族3人で。久々の京都旅行だったのですが、香取慎吾君のステージを見に行くのも目的。
香取慎吾君のステージ「東京SNG」は東京では明治座で行われていて、そこに行けなかったので、京都劇場で行われているタイミングで見させていただくことになりました。
ちなみに笑福は、7歳。小学一年生。映画は何度も見てきましたが、ライブ的なものになると人生初なんです。
今回のステージのコンセプトは、「東京SNG」と言って、「タキシードが似合うJAZZ」。
JAZZのバンドの生演奏が始まると、タキシードに身を包んだ香取慎吾が登場し、オリジナルのJAZZテイストなナンバーを歌い踊る。
キラキラして大人で格好よく最高のステージが繰り広げられていく。当然ながらステージをアシストする映像のセンスもさすが。
見て思ったのは、香取慎吾という存在感がとてつもなく大きく、オリジナリティーに溢れて、貫禄がかなり出ている。
うちの妻が「石原裕次郎みたい」と言ってましたが、まさにそんな感じで、唯一無二。香取慎吾という存在がどんどん磨かれ膨らんで、筋肉をつけている感じ。
様々な経験をして、くぐりぬけて、それが筋肉になっている。
ステージだけではなく、この後にも期待させてくれる。そんな最高のステージ。
後半を過ぎたところで、イスに座りトーク。そこで香取慎吾の口から出てくる言葉。「一生懸命テキトーに」が刺さります。
一生懸命やることとテキトーにやることは真逆にありそうなんだけど、そうじゃない。筋を通しながら、まっすぐ力強く、テキトーに。今の時代を生きる人たちにとても大切な言葉だなと。
そのトークをしてる時に、いきなり、香取慎吾君が言ったのです。「僕とずっといろんな笑いを作ってくれている、今はワルイコアツマレも一緒にやっている、放送作家の鈴木おさむさんが今日は東京から来てくれてます」と。
鈴木おさむ
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。