ヤンキースからフリーエージェント(FA)になっているフアン・ソト外野手(26)が手にする契約の総額が“大谷超え”の1100億円規模になる可能性があると7日(日本時間8日)、ニューヨーク・ポスト(電子版)で敏腕で知られるジョン・ヘイマン記者が報じた。
これまで、メジャー史上最高額の契約は、大谷翔平投手(30)が昨オフにドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)。だが、今オフのFAの目玉となっているソトを巡ってヘイマン記者は「ヤンキースとメッツはここに来て7億1000万ドル(約1070億円)~7億3000万ドル(約1100億円)というMLB新記録の領域へオファーの金額を引き上げている。ニューヨークの両チームはオファーを引き上げて本気度を示し、すでに大谷の7億ドルを上回っている」とした。
さらにソトを巡ってはヤンキース、メッツ以外にもレッドソックス、ブルージェイズ、ドジャースが獲得に動いているとされており、「レッドソックス、ブルージェイズ、ドジャースが候補から外れたという情報はまだない。これらの球団がニューヨークの2チームを上回る可能性もある。ソトは必ずしも最高額を提示したチームを選ぶとも限らない」と説明。9日(同10日)からはテキサス州ダラスで各球団のGMら編成トップや監督、多くの代理人らが一堂に会する「ウィンターミーティング」が開催されるが、「あと1、2日で決まるかもしれない」と、それまでにソトの去就が決まる可能性もあるとされ、争奪戦は最終局面を迎えているようだ。
ソトは19歳だった18年にナショナルズでメジャーデビュー。いきなり22本塁打、打率2割9分2厘の成績を残すと、20年には打率3割5分1厘で首位打者に輝いた。22年途中からはパドレス、24年はヤンキースでプレー。MVP受賞歴こそないが、選球眼がよくて出塁率が高く、通算打率2割8分5厘、201本塁打の打撃力が大きく評価されている。