45歳で引退…元日本代表MF稲本潤一「指導者の資質」 識者は“独特の武器”に太鼓判|日刊ゲンダイDIGITAL

公開日:2024/12/07 06:00 更新日:2024/12/07 06:00

稲本潤一(C)共同通信社

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関東リーグ1部・南葛SC所属の元日本代表MF稲本潤一(45)が、4日に開いた現役引退会見で「やり切ったというのが、今の率直な気持ちです」と清々しい表情でコメントした。 G大阪ユース時代の1997年、当時最年少の17歳6カ月でJリーグデビューを飾り、2002年日韓W杯では2ゴールを決めて、日本代表初の決勝トーナメント進出の原動力となった。 W杯前年に入団した英プレミアの名門アーセナルでは出番なしに終わったが、レンタル移籍先のフラム、WBAで存在感を見せた。06年以降はトルコ、ドイツ、フランスでもプレーした。

「明るく派手キャラで芸能界などが似合いそうだが、素顔は情に厚くて律儀なタイプ。かねてから『引退後に現場の刺激的な雰囲気を味わえるのは監督しかない』と指導者を志向していた。既にB級ライセンスを取得済み。今後はA級、最上級のS級ライセンスとステップアップし、J1監督を目指していくようです」(サッカー関係者)

欧州4カ国のリーグでプレー。国内ではJ上位のG大阪と川崎、中堅以下の札幌とJ3の相模原、さらにJリーグ5部相当の南葛SCでは、Jと比べて厳しい環境の中で選手兼コーチとして戦った。

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公開日:2024/12/07 06:00 更新日:2024/12/07 06:00

稲本潤一(C)共同通信社

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今後の指導者転身を考えれば、欧州リーグの最前線から日本の下位カテゴリーまで経験したことに加え、「有能な指導者に恵まれたことが武器になる」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。 「札幌時代のペトロビッチ監督、南葛SC時代の風間八宏監督に影響を受けた稲本は<2人は言葉の使い方も凄くうまかった>と話している。日本人選手の中では際立った経験値を有している稲本が、世界の最先端トレンドのサッカーを学び、選手を指導する際に<恩師2人直伝の適切な言葉の使い方>を駆使できるようになれば、有能な指揮官になれると見ます」 「稲本監督」には期待して良さそうだ。 ◇ ◇ ◇

一方、海外では久保建英の去就に注目が集まっている。名門リバプールまで争奪戦に加わると見られていて…。いま、久保の周りで何が起きているのか。

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