戦力均衡化を目的に導入されている「ぜいたく税」でドジャースが今季MLB最多の1億301万6000ドル(約162億4000万円)を支払ったと20日(日本時間21日)、米「USAトゥデー」のB・ナイチンゲール記者が自身のXで伝えた。
同記者によると、2位がメッツの9711万6000ドル(約153億1000万円)、3位がヤンキースの6251万2000ドル(約98億5000万円)となっている。上位9球団のうち、ポストシーズン進出を果たせなかったのは6位レンジャーズ、8位ジャイアンツ、9位カブスの3球団。今季のぜいたく税の徴収はメジャー史上最高額となる3億1130万5000ドル(約490億8000万円)で、前年と比べると1億ドル(約157億6000万円)以上も増加したという。
このうち84%を上位3球団だけで支払ったことになるが、ド軍とヤ軍はワールドシリーズに進出、メ軍もリーグ優勝決定シリーズまで駒を進めただけに、正しいお金の使い方だったとも言える。ドジャースは昨オフ、大谷翔平投手(30)と10年総額7億ドル(1014億円=当時のレート)で契約し、そのうち97%を後払いとするなど後払い契約を連発。ぜいたく税対策を講じているが、それでも豊富な資金力で他球団を“圧倒”したということになる。同記者によると、ドジャースは今季の給与総額も3億5301万5000ドル(約556億5000万円)でメジャートップだった。
◆ぜいたく税 米大リーグで年俸総額が基準額を超えた球団に課される課徴金。球団間の格差是正や戦力均衡を目的に、2003年に導入された。基準の総額は23年が2億3300万ドル(約340億円)、24年が2億3700万ドル。対象球団は1年目が超過分の20%、2年連続だと30%、3年以上連続になると50%が課税される。基準額を2000万ドル以上超過した球団はその金額によって追加で課税される。