巨人の高橋礼投手(29)が20日、完全復活へ向け、かつての女房役との再タッグを心待ちにした。ソフトバンク時代、6年間一緒にプレーした甲斐がFAで加入。自己最多12勝を挙げた19年など、サブマリンを深く知る相棒の加入は大きなメリットを生むだけに「一番良かった時に受けてもらっていた捕手ですし、リーグが変わって(共闘)できるのはすごくプラス。より良い投球につなげていけたら」と声を弾ませた。
今季は開幕ローテ入りし4月に2勝を挙げたが、中盤戦以降に失速。11登板で2勝2敗、防御率3・66にとどまった。今オフはプレートを踏む位置を今季の三塁側から一塁側に変更するなど、年間通して先発ローテに定着するための準備を進める。「今年の冬も球種、球筋が変わってきていて、そのへんも見ながら一緒にやりたい」と、甲斐に助言を求めながら改良を重ねていく。
この日はG球場でキャッチボールなどを行った。「巨人に来て、状況が変わったり、今年勝てた部分もある。それも加味しながら、今の自分とタクさん(甲斐)をきっちりと擦り合わせていきたい」。球界を代表する捕手の経験と知識をフル活用し、復活へとつなげる。(小島 和之)