輪島市の県立門前高校は、能登半島地震によって校舎の基礎に被害を受けていたことがわかり、3学期からは、志賀町の高校で授業を行う予定でしたが、県は、方針を改め学校近くの公民館で授業を行うことにしました。 県立門前高校は、11月の調査で校舎の基礎部分に能登半島地震の被害があったことがわかり、3学期からは志賀高校で授業を行うことになっていました。 こうしたなか、県教育委員会は、約30キロ離れた志賀高校までの通学に時間がかかることなどを考慮し、改めて、高校近くの門前公民館で授業を行うことに変更したということです。 門前公民館は、鉄筋コンクリートの3階建てで、地震で損傷した下水管などは修復されていて、12月行った基礎部分の調査でも問題がないと確認されています。 ただ、100人の全校生徒が使うには部屋の数が足りないため、複数のクラスが1つの部屋に集まったり、体育は学校の体育館で行ったりして授業を進める方針です。 生徒たちは、1月7日の3学期から、学校のグラウンドに仮設校舎が完成する来年秋ごろまで、門前公民館で授業を受けるということです。 県教育委員会は、「校舎が利用できなくなり生徒と保護者にはご迷惑をかけたが、輪島市の協力に感謝している。引き続き工夫をしながら、生徒の学習環境を守れるよう努めたい」と話していました。