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帰省シーズン直前、JALにサーバー攻撃が。誰が、何のために?
■帰省シーズン直前 混乱も
影響は、いつまで続くのでしょうか?
JAL、日本航空から発表があったのは、26日朝のことでした。
JAL公式SNSから
「本日、7時24分から社内外をつなぐネットワーク機器でシステム不具合が発生しております」
システム不具合の発生。JALによりますと、「サイバー攻撃」を受けたということです。
空港からは「荷物のチェックインができない」などの報告が相次ぎ、国内線・国際線ともに遅れが出ました。さらに、JALは、26日出発する分の航空券の新規販売を一時停止しました。
北海道に帰省 「多分、時間通りには飛ばないかなと思っているので、様子見て」
「不安です」
福岡に帰省
「手荷物預けるのにも時間がかかって、なかなかレシートとかも出てくるのに、すごく時間がかかりました」
空港に、3世代で沖縄に旅行するという家族がいました。
3世代で沖縄旅行 「(Q.どの便に乗る予定だった?)11時55分」 「(Q.もう11時50分だが)荷物のバーコードが反映されなくて」
「(Q.預けようとしたら?)スキャンできないみたい」
祖父母が乗る便はサイバー攻撃の影響で、およそ1時間の遅延。
本来、午後3時発だった、娘や孫が乗る予定の便も出発時間が「未定」になったそうです。
3世代で沖縄旅行 後から合流する娘 「そもそも着くのが夕方で、子どもたちの夕飯どうしようかと言っていた。遅れるとぐずったり『お風呂入りたい』『眠い』となるので心配ではある」 「沖縄で何したいって言ってたっけ?」 「美ら海水族館」 「学校の友達に『沖縄行く』と自慢したから行けなくなったら心配だなって」
「(Q.今も結構不安ですか?)多分もうここまで来たからいけると思います」
結果、娘や孫は、およそ15分遅れで出発したということです。
アナウンス
「システムのサイバー攻撃により出発が遅れています。申し訳ございません」
広範囲にわたった、サイバー攻撃の影響。空港だけではありません。JALのアプリにログインしようとすると「一時的に利用不可」の案内が出て、ログインができなくなっています。
全日空など、他の航空会社ではサイバー攻撃は確認されていません。
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一体、誰が何の目的でJALを狙ったのでしょうか?
捜査関係者によりますと、警視庁にJALから被害の相談があったといいます。その内容は「DDoS攻撃を受けた」というもの。
「DDoS攻撃」とは、どのようなものなのでしょうか?
ITジャーナリスト 三上洋さん
「DDoS攻撃とは、大量にデータを送りつけて処理不能にさせる(攻撃)」
三上さんによると、何者かが複数のネットワーク機器を乗っ取り、そのネットワーク機器から特定のシステムに大量のデータを送り付けることで負荷をかけ、正常なサービス提供を妨害する攻撃だといいます。
三上さん
「例えると高速道路の入り口に車を大量に並ばせてしまう、(車が)入り口に入れないので、そのサービスを使えなくするというもの」
では、その攻撃を誰が行ったのか?専門家は、ある可能性を指摘しました。
JALを標的としたサイバー攻撃。誰が何の目的で行ったのでしょうか?
三上さん
「多くの場合は、政治的意図だったり、嫌がらせ。お金稼ぎのために、脅すためにDDoS攻撃を行うこともある。DDoS攻撃を請け負う悪質な業者というものもある。通常サイバー攻撃の場合は、犯人が身元が分からないように様々な偽装を行うのが一般的。犯人が分かることはまれだと思う。かなり時間がかかると思います」
26日午後2時20分、JALは障害の原因を特定したうえでシステムが復旧したことを発表しました。
顧客データの流出やウイルス被害は確認されていないそうですが、遅延などの影響は今も続いています。
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