足立菜摘
降り続く雪で白くなった道路を徐行して走る車=2025年1月10日午前6時9分、福岡市東区、小宮路勝撮影
強い冬型の気圧配置の影響で、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となっている。大雪は10日から11日にかけて続く見込みで、気象庁は交通の乱れや暴風雪、高波に警戒を呼びかけている。
10日午前7時時点で、24時間降雪量は岐阜県本巣市で52センチ、福島県金山町と西会津町で51センチ、新潟県阿賀町で49センチ。大雪となっている青森と岐阜の両県では8~9日にかけ、雪による車の事故などで計3人の死亡が確認されている。
気象庁によると、10日は引き続き北日本や東日本の上空約5500メートルに零下30度以下の強い寒気が流れ込み、11日の午前中にかけて寒気の影響が残る。日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定となり、局地的に積乱雲が発達する見込み。
11日午前6時までの24時間に予想される降雪量は多いところで、東北、北陸、近畿、中国の各地方で60センチ▽関東甲信、東海の両地方で50センチ▽北海道で40センチ▽四国地方で15センチ▽九州北部地方で10センチ。
JR東日本は10日、大雪の影響で、山形新幹線は全区間の上下線で始発から午前11時ごろまで運転を見合わせる。また、JR東海は東海道新幹線の名古屋から京都駅間で速度を落として運行しており、遅れが生じている。
九州でも影響が出ている。西鉄バスは福岡市を中心とした福岡地区の路線バスの運行を、全線で始発から見合わせている。北九州地区でも一部路線を除き見合わせ。今後は、路面状況を見ながら運行を再開するか判断するという。また、北九州市教育委員会は9日の市立学校の一斉休校を決めた。
【動画】中央道恵那峡SAに降り積もる雪=寺西哲生撮影
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら