東京六大学リーグで春秋制覇を果たした早大は21日、東京・西東京市の同校グラウンドで年内の練習を納めた。今年のリーグ戦で計9勝を挙げ、通算勝利数を「13」に伸ばした3年生エースの伊藤樹(仙台育英)は「個人として成長できた。ここ数年勝てていなかった早稲田を、しっかり勝たせることが出来たことはうれしい」と一年を振り返った。
最上級生となる来シーズンに向けての目標に「通算20勝」を挙げた。「『勝てる投手になる』と言っているなか、20勝を六大学で挙げたら一定の評価を得られるのではないかと思っています」とこだわりを示した。
最速151キロの切れのある直球に、変化球の制球力も抜群。来秋のドラフト候補として注目度は高まっている。伊藤は「これまでと同じように長いイニングを最少失点に抑えたうえで『ドラフト上位候補だな』、『プロでも活躍できるな』と思ってもらえるような圧倒的な能力を身につけていきたい」とさらなる成長を誓った。