遠藤航(右)は前半途中からファン・ダイク(左)とCBコンビ形成 [写真]=Getty Images
カラバオ・カップ(EFLカップ)準決勝ファーストレグが7日に行われ、トッテナムとリヴァプールが対戦した。
今シーズン、トッテナムはプレミアリーグ第20節終了時点で7勝3分10敗の勝ち点「24」獲得にとどまり、順位は12位に沈んでいる。だが、カラバオ・カップでは3回戦で2部のコヴェントリーを2-1で破ると、4回戦ではマンチェスター・シティを2-1で、準々決勝ではマンチェスター・ユナイテッドを4-3で撃破。マンチェスターの両雄を退け、3シーズンぶりに準決勝へ駒を進めた。
一方で、リヴァプールはプレミアリーグ第20節終了時点で14勝4分1敗の成績で勝ち点「46」を積み上げ、1試合未消化ながら現在は首位をひた走っている。チャンピオンズリーグ(CL)でも6戦全勝を達成。カラバオ・カップでは3回戦でウェストハムを5-1、4回戦でブライトンを3-2で、準々決勝でサウサンプトンを2-1で下し、順調に準決勝へ進出。獲得可能なタイトルをすべて狙えそうなチーム状況で、ベスト4入りを決めていた。
そんな両者は昨年12月22日、プレミアリーグ第17節で対戦しており、点の取り合いの末にリヴァプールが敵地で6-3と勝利。トッテナムは当時のリベンジを狙う。
リヴァプールに所属する遠藤航は、ここまで行われた今季のカラバオ・カップ3試合すべてで先発に名を連ねていたが、この試合はベンチスタート。そんな一戦は6分、トッテナムがセットプレーからチャンスを作り出す。右コーナーキックからのボールがファーサイドに流れるも、ペナルティエリア手前左寄りの位置で待っていたソン・フンミンがダイレクトで折り返す。ボックス内で待っていたラドゥ・ドラグシンがダイレクトで合わせたが、シュートはGKアリソンに阻まれた。
同時に、この一連のプレーのなかで、トッテナムにアクシデントが発生。右コーナーキックのボールに反応していたロドリゴ・ベンタンクールが、ボックス内で倒れ込んだまま起き上がれなくなり、プレー続行が不可能となる。状態が心配されるなか、ブレナン・ジョンソンとの交代でピッチを後にした。
思わぬアクシデントで中断を強いられた後も、トッテナムの強度は落ちることなく、22分にはキャプテンの突破からゴールへ迫る。ボックス左から縦へ仕掛けたソン・フンミンが中央へ折り返し、最後はドミニク・ソランケが合わせたが、またもGKアリソンが立ちはだかった。
リヴァプールとしては、序盤から自陣でのミスが発生するなど、嫌な雰囲気も漂うなかで試合を進めるなか、28分にはアクシデントに見舞われる。センターバックで先発していたジャレル・クアンサーが負傷によりピッチ内へ倒れ込み、交代を強いられる。代わって投入されるのは遠藤。日本代表のキャプテンが最終ラインの一角に入る形で試合は再開した。
両チーム合わせて2度のアクシデントが起こった前半は、時間の経過とともにリヴァプールが流れを引き寄せ、終盤はほとんどの時間を敵陣で過ごす。好調のコーディ・ガクポが複数回にわたってゴールを脅かすシーンも作ったが、前半のうちにゴールネットが揺れることはなく、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入ると、最初のチャンスはトッテナムが構築。56分、GKアリソンに対してプレスをかけ続けたルーカス・ベリヴァルがミスを誘発すると、セカンドボールを拾ったペドロ・ポロがシュート。ここはフィルジル・ファン・ダイクにブロックされたが、こぼれ球を拾ったベリヴァルがボックス右へ繋ぎ、再びポロが狙う。ここは枠を捉えきれない。
対するリヴァプールは60分、3枚の交代カードを切る。コナー・ブラッドリー、ガクポ、ディオゴ・ジョッタを下げて、トレント・アレクサンダー・アーノルド、ルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェスを投入。するとここからチャンスの数が増え始める。
まずは62分、敵陣左サイド内側の位置でL・ディアスからのパスを受けたコスタス・ツィミカスからのアーリークロスを、ヌニェスが頭で狙ったが、ここはトッテナムデビューとなったGKアントニーン・キンスキーの正面。69分にはボックス右でサラーからのスルーパスを引き出したヌニェスが右足を振り抜くも、またもGKキンスキーが立ちはだかる。71分にはボックス右でアレクサンダー・アーノルドがツィミカスからのクロスボールにダイレクトで合わせると、シュートはGKキンスキーを超えたが、ドラグシンのゴールカバーによってクリアされる。
リヴァプールに流れが傾き始めたが、均衡を破ったのはトッテナムだった。77分、自陣でボールを繋ぎながら攻撃の糸口を探ると、ポロが背後のスペースへスルーパスを通す。ラインを破ったソランケがGKアリソンとの1対1を見事に制し、トッテナムが先制。かと思われたが、ここはオフサイドの判定でゴールは認められない。
終盤に差し掛かった81分にはマック・アリスターを下げてイブライマ・コナテが送り出され、遠藤は本職の中盤へポジションを上げる。直後の86分には、トッテナムが再びポロを起点にゴール前へ侵入。自陣右サイドで顔を上げたポロが背後のスペースめがけて浮き球のボールを送ると、ソランケがうまく収めて横へ繋ぐ。ボックス中央へ走り込んできたベリヴァルは見事にゴール右下にシュートを沈め、トッテナムが先手を取った。
試合はこのままタイムアップ。終盤の劇的ゴールにより、トッテナムがホームで先勝した。公式戦では5試合ぶりの白星を飾っている。一方のリヴァプールは、昨年9月14日に行われたプレミアリーグ第4節ノッティンガム・フォレスト戦(●0-1)以来、公式戦25試合ぶり2敗目を喫した。
セカンドレグは2月6日、リヴァプールの本拠地『アンフィールド』にて開催される。
【スコア】
【得点者】
1-0 86分 ルーカス・ベリヴァル(トッテナム)
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