兵庫県議会の百条委員会の証人尋問に出席した片山安孝前副知事(撮影・松浦隆司)
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)が25日午後、斎藤氏と片山安孝前副知事への証人尋問を行う。
午後1時から片山氏への尋問が始まった。片山氏は斎藤氏の最側近だった。
冒頭、片山氏は「人権に配慮したということだったので、この点について1点だけ確認させていただきたい」と述べ、12月17日の地元紙に県議会の調査特別委員会の聞き取り調査で、複数の県議が前県西播磨県民局長の男性の私的情報を前総務部長から聞いたとの報道があったことに「あれっと思った」と話し、「その後のネット等では私が指示をしたと。12月11日の委員会を調べたら、秘密ということで調査されている。このようなことが報道されている。しかもネットでは私は指示をしたと流れている。守秘義務が必要な委員会の情報が流れて、私にプレッシャーを与えている」と憤慨した。
12月11日の百条委員会で情報管理の申し合わせが行われているとして「委員長に対して異議を申し上げたい」と言葉を強めた。
片山氏は3月、告発した前県西播磨県民局長の男性職員を事情聴取していた。
男性は片山氏の聴取を含む内部調査の結果、停職処分を受け、7月に死亡。県の対応に批判が集中する事態となり、片山氏は県政混乱の責任を取るとして辞職した。