公開日:2024/12/23 06:00 更新日:2024/12/23 06:00
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NHK総合で2024年の平日午後に再放送されていた連続テレビ小説「ちゅらさん」。沖縄を舞台にした初の朝ドラで、パート4まで制作・放送されるほど人気が高かった。同作でヒロインの同僚看護師で、ヒロインの弟と結婚する“祥子チャン”役を演じていたのが、山口あゆみさんだ。山口さん、今どうしているのか。 ◇ ◇ ◇ 「『ちゅらさん』再放送は、友だちが見てくれていて、『今日はこんないいシーンだったよ!』と、テレビ画面を写真に撮って送ってきてくれたりしました(笑)。私は録画したまま、見てはいなくて。でも、これまでBSで再放送されてきたので、何度も見ていますよ」
東京メトロ・新宿御苑駅から徒歩5分の所属事務所そばで会った山口さん、まずは笑顔でこう言った。録画しても見ていないのは、「毎日、時間に追われている」からでもあるようだ。
「2017年に結婚し、6歳の男の子と2歳の女の子がいるんです。子育てで毎日忙しすぎて。でも、大変とは感じません。むしろ今が一番、『生きてるなあ!』と充実感があります」 山口さん、幸せな家庭を築いているようだ。夫はなんと9歳年下のミュージシャン。「ちゅらさん」の設定と同じじゃないか。
「そうですね(笑)。夫と出会う前は、なんとなく『私はこのまま1人で生きていくんだろうな』と思っていたので、友だちの紹介で知り合い結婚することになって『人生にはこんなこともあるんだな』って不思議でした。年下がタイプだったわけでは、まったくないんです。夫は母性本能をくすぐる、というのかな(笑)。穏やかで優しくて、『この人なら大丈夫。年をとっておじいさんになったとき、介護してオムツを替えてあげたいな』と思えたのが決め手になりました。ケンカは今もないですよ」
東京都内で家族4人暮らし。どんな毎日を送っているのだろうか。
「毎朝6時に起き、夜9時には子どもと一緒に寝ちゃう、という普通の生活です。スーパーで安い旬の野菜や果物を選んで買って、母が私に教えてくれたように、私も子どもたちに『これが旬のものだから、甘くておいしいでしょ』と教えながら食べさせ……。30代後半以降に産んだので、子育てに全集中できますね。独身時代、夢をもって自分のやりたいことだけを考えていればよかったのと違い、今は健康で長生きして、子どもをちゃんと育てあげよう、というのが、一番の目標です」
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公開日:2024/12/23 06:00 更新日:2024/12/23 06:00
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芸能活動は2020年にゲスト出演したドラマ「相棒19」(テレビ朝日系)を最後にお休み中。
「そろそろ再開したいなと思っています。出産し子育てを経験し、母親役も演じやすくなりました。『女優をもう一度やりたい』と堂々と言えるよう、出産後に20キロ増えた体重を、縄跳びや筋トレで死ぬほど努力して17キロ落としました(笑)。ファスティングマイスターの資格をもっていて、食事もちゃんととりながらだったのでリバウンドはしていませんよ」
独身時代から顔馴染みのボクシングジムで、受け付けを手伝っている。
「知り合いの縁があったので、芸能活動と両立できるよう融通を利かせてくれるんです。今は、子育て以外だと、このパートに入る前の早朝に、“暗闇バイクフィットネス”で汗をかくことにハマっています。集中できるのでオススメですよ!」 美貌を保っているのは、このおかげか。
さて、さいたま市出身の山口さんは、中学生だった1996年、母親の友人の勧めで第1回タニプロモーション新人タレントオーディションに挑戦しグランプリを獲得。同年、ドラマ「刑事追う!」(テレビ東京系)でデビューし、2001年から放送の「ちゅらさん」で注目された。
「パート3で出産シーンを演じることになったとき、助産師の友だちにホンモノの出産の場面を写したビデオを借りて参考に。そのせいか、演技に力が入りすぎちゃったかな、と思っていたんですけど、実際にお産を経験したら、あのお芝居で間違いじゃなかった(笑)。『ちゅらさん』の現場は本当に楽しかったです。主人公の古波蔵家の方々──田中好子さん、堺正章さん、おばあ(平良とみ)によくしていただきました。撮影現場以外のところでも仲良くしてくださったのは、看護師の先輩役だった佐藤藍子さん。藍子さんも私もミニチュアダックスフントを飼っていたので、一緒にダックスを連れてカフェでお茶したりしていました」
2001年から2年、人気バラエティー番組「王様のブランチ」(TBS系)でリポーターを務めた。
「何百人も集まったオーディションでは特技を披露するよう求められ、私はこれといったものがないので、アヤトリで東京タワーを作ってみせました。『絶対ダメだったな』と思ったら合格でビックリ。同じブランチリポーターだった新妻聖子チャン、水野裕子チャン、安めぐみチャンと仲良くなり、誰か1人の部屋に集まって流行の歌をかけておしゃべりして……青春でしたね」
(取材・文=中野裕子)