永島まなみ騎手が2024年を振り返る「さらに気を引き締めて頑張らないと」

ジャマンと永島まなみ騎手

今年は7月6日にJRA通算100勝を達成した永島まなみ騎手(22)=栗東・高橋康之厩舎=。昨年も当コラムで一年を振り返ったが、今年も登場してもらいましょう。

「重賞を勝たせていただいたり、100勝を達成して、充実した一年でした」と永島騎手。ただ、満面の笑みではない。昨年はJRA50勝をマークしたが、今年は開催残り1日で32勝と、勝利数が伸び悩んだ。3月に見習い騎手を卒業したことで、▲(3キロ減)→◇(2キロ減)になったことなどの影響もあるかもしれない。「勝利数が減ってしまいましたし、そういった部分も含めて納得はしていません。さらに気を引き締めて頑張らないと」と来年にかける気持ちは強い。

ただ、プラスになった面もあった。昨年のJRAでの騎乗数は619回だったが、今年はここまで702回。厩舎関係者からの信頼は厚い。重賞での騎乗も昨年の6回から、今年は14回に増えている。

自らが名前を付けたスリールミニョンと挑んだ阪神JFでは、直線で大外から脚を伸ばして5着に入った。まなみ騎手は「ミニョンも頑張ってくれましたが、もっとこうすれば良かった、という気持ちがあります」と唇を嚙んだ。次走は桜花賞トライアルのチューリップ賞・G2(3月2日、阪神)などが候補に挙がっている。権利を取って、桜花賞に進めるか注目される。

先日は寂しい別れもあった。「一番仲良し」と話していた盟友、自厩舎のジャマンが競走馬登録を抹消した。2021年秋に11番人気だった新馬戦で勝つなど、13戦でコンビを組んできた間柄。「色々と教えてもらうことが多かったです。能力はあったのですが、私の技術も足りなかったですし、ジャマンには迷惑をかけてしまった」と反省したが、落ち込んでばかりもいられない。これから出合うたくさんの馬のためにも、騎手として努力を続けていく覚悟だ。

来年の目標を聞くと「ミニョンと大きいレースをとりたいです!」と明るい声が帰ってきた。本人が思うような一年ではなかったかもしれないが、今年、悩んだことがきっと来年以降に生きてくる。たくさん活躍をして乗馬に転身したジャマンと、笑顔で再会できたらいいですね。(中央競馬担当・山下 優)

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